旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

杜の都の駅前酒場にて 仙台市営地下鉄・東西線を完乗!

2020-01-11 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 冬晴れの日、マッチ箱の様な4両編成で広瀬川橋りょうを渡り、杜の都を東西に貫く。

仙台市営地下鉄・東西線の起点は八木山動物公園、閑静な住宅街にある。

東西線の車両も構造物も南北線のそれと比べるととても小さい。
東京で云うと大江戸線のイメージだろうか、まるで遊園地のジェットコースターの様だ。
実際に最大の勾配は57‰、1,000m進むのに57mも上る。旧碓氷峠に近い。

3つ目の国際センターは陽の光を浴びる地上駅、コンベンションセンターの最寄りになる。
東北大学のキャンパス群も近く、また青葉城址への入口でもある。

エントランス前には仙台に所縁ある金メダリストのモニュメントがある。
入れ替わり立ち替わり女性ファンらが傍らに立ち、スマホで写真を撮るスポットだ。

観光スポットを結ぶ循環バス「るーぷる仙台」に乗ると、次の停留所が仙台城跡。
冬の澄んだ青空を背景に伊達正宗騎馬像が凛々しい。

正宗公が見つめる先には100万都市仙台、杜の都の市街地が広がる。

 荒井行きの4両編成が仙台に到着、地下鉄南北線とはここで交差する。

伊達正宗公の墓所である瑞鳳殿へは、ここから「るーぷる仙台」に乗ると良い。
一日乗車券630円(地下鉄共通券は920円)を購入すれば、仙台観光は大抵こと足りる。

麒麟に牡丹、唐獅子など豪華な飾り彫刻が施された「涅槃門」を潜る。その先が拝殿。

桃山文化の遺風を伝える豪華絢爛な霊屋(おたまや)、その極彩色の彫刻が美しいね。
昭和6年に国宝指定された廟は戦災で焼失し、現在の建物は昭和54年の再建になる。

 再び仙台から荒井行き4両編成に乗る。終点の荒井までは12~3分の乗車になる。
ところでこの車両のデザイン、前面の灰色の部分は政宗公の兜の「前立て」を、
側面上部の水色は「空・川・海」を表すそうだ。

終点荒井駅は仙台東部道路の間際にある。
北口側に広大な整地は、被災地図と見比べると3.11で津波が到達したらしい。
あらためてお見舞い申し上げます。

 仙台に戻って「駅前酒場・丸昌」は、ちょっと有名なモツ焼きをメインにした居酒屋。
告白するけど呑み人、これだけ酒場を彷徨いながら、モツだのレバーだのNGなのだ。

先ずは生ビールを呷る。
店に敬意を表して "豆腐煮込み" を注文する。が、モツは残す。逆に失礼な所業か。 

この店は宮城全蔵の地酒を揃えている。今日は県北部栗原の酒をいただく。
一杯目は千田酒造の "栗駒山" 、ササニシキで醸したまろやかな口当たりの酒だ。
アテに "鶏唐ポン酢"、これも150円也、カラりと上品に揚がって美味しい。侮れない。 

"おでん" はどの種も50円、安いね。男爵がなかなか美味い。
萩野酒造の "萩の鶴" が二杯目、これも栗原の酒だ。コップ酒はどれも330円也。
〆て1,800円ほどで、お腹一杯、夢いっぱい。青葉通りの街灯が灯ってそろそろ退散。
何故って?青春18きっぷで帰るには、東北本線に7時間揺られないといけないからね。

仙台市交通局・東西線 八木山動物公園~荒井 13.9km 完乗

青葉城恋唄 / さとう宗幸



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