地下鉄の階段を上ったら、昭和なアニメを模した日除けが掛かる立ち呑みスタンド。
25~30名キャパのカウンター席は押し合い圧し合いの大盛況。諦めて帰る客も多い。
穏やかな香り、キレが良い純米酒、アテはちょっと贅沢に "ズワイ蟹の雲丹和え"。
カウンターは4~5人の女子、どの娘もかわいいし笑顔が良い。それにしても、
そのホスピタリティとオペレーションが半端ない。感心しきりな札幌のひと。
牛込神楽坂を降りる。白銀公園方面へ路地を入ると粋な立ち呑みを見つけた。
黒塀に淡い提灯ともる小料理屋、その古民家の土間がウェイティングバー的なスペース。
爽やかな口あたりの無濾過生酒にアテは "鯖へしこ"。これで2~3合いけそうだ。
後からの客人に席を譲って粋人を気取る。おとなの街を堪能した神楽坂の宵。
目黒通りを下って行くと、打ちっぱなしの壁に白い提灯と杉玉を見つけた。
10人でいっぱいのコの字カウンター、ウインドウには「日本酒バースタンド」のサイン。
カウンターの明日美さん、日本酒に詳しいし表現が豊か。知性溢れる東京のひと。
彼女に択んでもらった土佐の純米酒と "酒盗クリームチーズ" でご機嫌な東京の夕暮れ。
中華風の "セセリと蓮根" をアテに、酒は西条の寒仕込、すっきりとキレのよい辛口。
たしかこの前も雨降りだった横川の夜。和ませ上手なユカリさんは広島のひと。
昔ながらの角打ち風から洒落たスタンドまで、なかなか深い近頃の "立ち呑み" が愉しい。
時にはひとり、スタンドで杯を傾けてはいかが。皆さま、それでは酔いお年を!
ふりむかないで / ハニーナイツ
どうか皆さまお揃いで、良いお年を。