旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

酒と肴と男と女 鳥昇@浦和

2025-01-09 | 津々浦々酒場探訪

今宵は雪国の酒で酔うと決めた。まずは “ゆきつばき”、山田錦で醸した純米吟醸は新潟らしい淡麗辛口だ。
そしてこの “肉どうふ” が絶品、モツ煮の鍋で煮込むのかな?豆腐の色が変わるほど煮込んであるね。

飛び込んだ駅近の老舗っぽい焼きとり屋は、木目調のカウンターの奥に二人掛けのテーブルが並ぶ。
乾杯は “ハートランド” って、ふたりが同じものを択ぶのって珍しいと、顔を見合わせて苦笑する。

とりあえずは “やきとり” を塩で、“つくね” は辛子明太子とチーズを1本ずつ焼いてもらう。
この注文が素人っぽくて良いでしょう。実際そうなんだけどね。

コップから升へ “ゆきつばき” が溢れたら、ネギ、ししとう、しいたけを焼いてもらう。
あと “タコのお刺身” ね。これっ箸休めにいいでしょう。

“なす焼き” は生姜で食べると美味しい。すでにここが焼きとり屋ということを忘れているかも。
酒は “住吉” の特別純米に代わっている。これまた雪深い置賜に蔵元がある。
ササニシキを醸したこの酒は、あえて濾過をしないそうで、薄い山吹色をしている。

一昨年の初秋、富山地方鉄道の呑み鉄旅で訪ねた黒部の “銀盤” を品書きに見つけた。こういう再会は嬉しい。
穏やかな香り、まろやかな口当たりの淡麗辛口が美味しい。
こいつをチビリチビリ飲みながら、〆の “おやこなべ” を突っつく。出汁玉子でとじた鶏で温まる。

コートの襟を立てる夜、温かい料理を並べて杯を重ねる幸せ。また日本酒、付き合わせちゃったね。

Piece Of My Wish  / 稲垣潤一&辛島美登里



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