「深川 釜匠(かましょう)」は東京メトロ清澄白河駅から直ぐ、深川めしの人気店だ。
大粒のあさりにネギと刻み海苔がたっぷりのった「深川丼」は半熟卵をのせると一層美味しい。
清澄白河へと通じる東京メトロ半蔵門線の起点は渋谷駅、東急田園都市線と相互乗り入れしている。
飲み会と言えば新宿歌舞伎町に繰り出す学校に通っていたので、渋谷は馴染みが薄い。
半蔵門線のシンボルカラーは「パープル」だ。
東急田園都市線を走ってきた電車は、半蔵門線を走り抜けて東武伊勢崎線の久喜まで達する。
およそ100kmのロングランになる。
清澄白河を訪れたのは、友人が深川江戸資料館で寄席を主催するからだ。
開場前に界隈を散策。清澄庭園は回遊式林泉庭園、岩崎弥太郎が造園した明治を代表する庭園だ。
門を潜るとサザンカの淡いピンクが咲き、秋の陽を浴びて咲くツワブキの黄色が映えている。
下町の庭園にも秋の気配が感じられ、ひとり散歩をするのも良い。
寄席の後は深川名物を愉しむ。そろそろ燗酒もいい季節だ。蟹みそ豆腐ともろきゅうを肴にまずは一杯。
からだが温まったところで「深川丼」をいただく。
すっかり暮れた清澄白河を後に残り区間を行く。住吉、錦糸町を経て終点の押上に滑り込む。
でも大抵の電車は東武伊勢崎線に乗り入れてさらに先を急ぐ。旅はまだまだ続くのだ。
改札をでて地上に出るとスカイツリーが青く輝いている。
<40年前に街で流れたJ-POP>
眠れぬ夜 / オフコース 1975