旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

路面電車が走る風景

2020-05-06 | 日記・エッセイ・コラム

12E系統はサン・ジョルジェ城を中心に環状の路線を時計回りに走っている。
石畳と坂の街に、向日葵のようなイエローの古びた車両がよく似合う。

大王ジョアン1世騎馬像のフィゲイラ広場から12Eの軌道に沿って Rua dos Fanqueiros を南にむかう。
リスボン大聖堂から Rua Augusto Rosa の坂を上る。急坂を12Eの向日葵のトラムが下ってくる。

息が切れかかる頃、ポスタル・ド・ソル広場に至る。
広場からは青きテージョ川とオレンジ色の甍が連なる旧市街アルファマを一望できる。
迷路のような路地、急な坂道、どこか郷愁を誘う、見たかったシーンがそこにあった。

Caso Arrumado / Ana Moura



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