祭りの朝ー古後大浦楽
新聞の中の「福岡都市圏」ページで、知的障害者の作品展を紹介した記事がありました。
その作品を出している障害者の方は、見たものを瞬時に記憶することができる能力があるそうで、知的障害者が特定の分野で優れた能力を発揮する「サバン症候群」と呼ばれる症状に似ているということが書かれていました。
これで思い出し納得したことがあります。
横浜の野毛山動物園に行っていた時、途中に中央図書館があって、その建物の中に知的障害者を支援する喫茶店がありました。
そこでは食事もできるようで、丁度腹が空いていたので入り口の機械で食券を購入して中に入りました。
入るとすぐに水を入れたコップを持って男の人が来ました。
来るのがあまりにも早かったので私はまだ立ったままで、そして食券を渡そうとした瞬間に彼は「生姜焼き定食1丁!」と厨房にオーダーを入れたのです。
まだ渡してもいないのに何で分かったのかとあっけにとられました。
多分これが文字の読み取り能力に長けたサバン症候群ということなのでは。それなら納得できます。
ところで余談ですが、ここで面白いもの(と言っては失礼ですが)を見ました。
別の接客係がお客が来たので水を持って行ったまでは良かったのですが、テーブルに着いた時に丁度厨房から「カツ丼あがり!」と声がかかりました。
そうしたらそちらの方が優先になってしまって、水は置かないままで厨房の方に戻って行きました。
お客は食券を宙に持ったまま「おい おい ちょっと!」
それでもカツ丼の方が優先となりました。