前回の線香の話しの続きです。
http://blog.goo.ne.jp/nihao27jp/e/d9947b66f84d1ec9fb9b913c4590be90
インドは香辛料の産地、集積地だったので昔から生活の中で香料が使われていて、
臭気を防ぐために香をたいたり、香粉を身体に塗布したりしていたそうです。
これが仏教と共にアジアの国々に広がって行きました。
香りは邪気を払い、場や身を清めるものとされて宗教行事には欠かせないものとなりました。
その後、仏教行事では細い竹ひごに線香の生地を練りつけて固めた竹芯香というものが使われました。
これが線香の始まりのようです。
線香とは香りを長時間安定して発生できるように考えられた道具でした。
(線香メーカー日本香堂さんの資料から)
ところで残念な話しですが、最高級の線香の材料となる「伽羅(きゃら)」という香木が中国人によって買い占めされているそうです。
伽羅は神が作った香りと云われ、産地はベトナムなどの東南アジア。ところがワシントン条約によって取引が制限されたことにより値上がりが見込める良い投機商品になってしまいました。
以前は10gで1万円でしたが今は1g2万円にまでなっています。
純金が1g約5000円位ですからいかに高いかが分かります。