のぶたと南の島生活

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スペインVSチュニジア

2006-06-20 | スポーツ
決して褒められたもんじゃなかったね。スペインは余り良くなかった。たぶんスペインを応援しているから悪く映ったのだろうけど。チュニジアは良かった。後半25分までは完全にチュニジアの勝ちゲームだった。民放や新聞の報道によるとラウルが入って良くなったという話だが、どうしてどうして、スペインに勝ちをもたらしたのは相手GKの初歩的ミスからに寄るところが大きい。
前半は、チュニジアが早々に先制したことで、虎の子の1点を守りながら、時折カウンターを見せて試合のペースを握ろうとする状況だった。ボールは終始スペインが持っていたものの有機的な攻撃が出来なかった。理由はトーレスが左寄りに位置した点とラストパスの精度がすこぶる悪かった点の2点と言える。あれだけセットプレーで優位に立ちながら点が取れなかったのは不運でもあるがチュニジアの守りがしっかりしていたという点も上げて良いんじゃないか。
後半、チェスクとラウルを投入したが、あれだけ機能しなかったラウルのトップ下とラウルとビジャの併用という何のために親善試合で何度もシステムを確認したのかとあきれるようなアラゴネスの采配にウンザリした。当然、機能しないから10分でビジャを外してホワキンを投入し、ラウルをFWの位置にあげたことで、少しだけ機能するようになった。それでもチュニジアが試合をコントロールしていたのは間違いない事実だった。
我らがスペインが1点取って同点に追いつくことが出来た。あれだけチュニジアの守備が揃っている中での得点ということは、1つ「素晴らしいオフェンスのプレーがあった」もしくは1つ「ディフェンス側に大きなミスがあった」のどちらかであるが、観ての通り後者だった。シャビ・アロンソのシュートは力無く転がり、通常ならばGKはキャッチすることが出来たし、雨でスリッピーなグランドだったのならばセイフティーにCKにはじけば良かったんだ。ところがそれまで当たっていたGKはラウルとDFの目の前にはじいてしまった。それでラッキーなラウルのゴールが生まれた。別にラウルと投入したのが当たったとか、ラウルが上手く詰めていたという訳じゃない。
そして2点目の失点は、更にGKの判断ミスだった。普通だったらふぇるなんど・トーレスのシュートは生まれていないだろう。
スペインを応援している側にいる僕としてはラッキーだったと浮かれたいところだが、あまりに有機的じゃないゴールで勝つとかなり不安になってしまう。果たしてスペインはベスト4まで順当に上り詰めることが出来るんだろうか。
マスコミに煽られてアラゴネスは次戦からラウルを先発で起用するという暴挙に出るんじゃないかと不安でならない。
ちなみに3点目のPKだが、ほんとにあれはPKなのか?
チュニジアは試合を上手く動かしていたが、後半カウンターが上手く機能せず守り一辺倒になって1点目を失う前からDFラインに簡単なミスが相次いだ。それが負ける予兆だったのかもしれない。
あれだけ一生懸命指示を出していた監督の寂しそうな姿が哀れでならない。
これでチュニジアはウクライナに勝つしかなくなった。今日の試合を観て、個人的にはチュニジアに決勝トーナメントに残って欲しいと思うようになった。ウクライナに勝つことが条件だが、少しだけ期待したい。
応援しているスペインは、反省点が多々ある試合だったと思う。それを直す時間は十分あるので、上手く調整して欲しいものだ。