ここに来て、急に小沢氏の周辺が騒々しくなってきた。元秘書だった石川衆院議員に続き、大久保公設秘書も逮捕された。石川議員は容疑事実の一部を認める供述を始めたというが、果たして小沢氏にまで捜査が及ぶかどうか。元検察特捜部の某氏は、小沢氏自身が指示したことを認めない限り、秘書の政治資金規正法違反ということで終るだろうという。まあ、小沢氏が今さら本当のことをしゃべるはずがないことは分かりきったことだ。
陸山会の金の流れを見ると、なんとも複雑怪奇で、とても公明正大とは言いがたいが、それでも小沢氏は法に触れることはしていないという。そして、こういう状況に至っても、幹事長の職を辞する気はないといい、鳩山総理もそれを了承したという。自分の秘書3人が逮捕されてもこう言えるということは、小沢氏の権力がどれほどのものかがうかがわれる。
この元秘書の逮捕は、通常国会で徹底追及の構えを見せている野党にとって攻勢に転じるまたとない機会とほくそ笑んでいることだろう。しかし、鳩山総理や小沢氏のカネの問題は、いうなれば個人の問題で、真実が明らかになっても国民生活が潤うわけでもない。むしろ、景気の二番底が懸念されている今、予算成立の審議が遅れれば、一番に影響を被るのは国民なのである。検察が「正義」を貫くのは結構だが、国民は「正義」では飯は食えないのである。ありていに言えば、検察の「正義」は、時によっては国民にとって迷惑になることもあるのだと思っている。
自民党は、ここが一番の責めどころと張り切るのは分かるが、「政治とカネ」については自民党も同罪だ。本来なら、「目くそが鼻くそを笑う」で批判する資格はないのであるが、それでも野党となった手前、“武士は相身互い”で済ますつもりはないらしい。
14日には、自民党は党本部で約100人の自民党国会議員の参加のもと勉強会を開き、小沢氏の元秘書・石川衆院議員の私設秘書だった金沢敬氏らから事情を聞いたという。その内容は以下のようなものであるが、これは石川議員にとっては不利な証言となろう。
特捜部が陸山会事務所を捜索した昨年3月3日、石川氏から「小沢氏から“チュリス(陸山会事務所が入る都内のマンション)でまずいものを隠せ”と指示があった。手伝ってほしい」と電話を受け、勤務先の札幌市から上京し、同日夜に石川氏と合流したという。
石川氏は「隠せるものは隠したが、自分の衆院議員会館事務所も捜索が入るかもしれない」と話し、翌4日に石川氏の事務所に出向き資料を持ち出した。持ち出した資料は大手ゼネコンの鹿島や西松建設の幹部の名刺、ゼネコン各社からの工事受注に絡む陳情ファイル、鹿島から渡された胆沢ダムに関するファイルなどで、ボストンバッグなどに入れた後、小沢氏の元秘書だった弁護士の事務所に車で運んだ。さらに、バッグは一度松木謙公民主党衆院議員の事務所に預けたことも明らかにした。
また金沢氏は、当時小沢氏の秘書だった樋高剛民主党衆院議員から「陸山会事務所の証拠隠滅工作に加わった」と聞いたことも暴露。樋高氏は「資料が押収されていたら小沢氏を含め全員逮捕だった」と話したという。
金沢氏は今月8日、松木氏から電話で「石川も議員をやっているから」などと証言を自粛するよう要請を受けたことも証言。また勉強会後記者団に対し、石川氏と事件をめぐり電話でやりとりした録音テープを特捜部に提出したことも明らかにし、18日召集の通常国会に参考人として出席する考えも示したという。
金沢氏は平成20年9月から21年7月まで、石川氏の私設秘書を務めていたが、今年夏の参院選で民主党の公認が得られる見込みがなくなったことから、秘書を辞めたという。ということは、公認が得られない腹いせに何もかもぶちまけたということだろうか。小沢氏を擁護する気はさらさらないが、たとえそれが真実であっても、自分の発言の影響を考えると軽々しく口にすべきことではないだろうに、どうも、ペラペラしゃべる男は信用できない。
これがドラマなら、深く知りすぎた邪魔者は消されるところだろう。また、石川議員の父親が逮捕前日の14日夜、息子と電話で話したそうだが、電話を切る間際に「死ぬなよ」と伝えたという。若い頃から小沢氏に心酔してきた石川議員ゆえに自殺の恐れがあるとして逮捕に踏み切ったとも言われているが、これまでもこういう事件で「知りすぎた」人が自ら命を絶って、真実が闇に葬られたことが幾度もあった。「トカゲの尻尾切り」で、いつの場合も弱い立場の者が犠牲になるのであるが、小沢氏のために命を捨てるなど愚の骨頂であろう。
小沢氏にいくら説明責任を求めても、今さら本当のことを話すわけはなかろう。いうだけ無駄というもので、“正義”だ、“責任”だ、“道理”だのという常識が通用しないのが政治の世界である。それにしても、この“蟻の一穴”が“象の一穴”にならなければいいが…。
陸山会の金の流れを見ると、なんとも複雑怪奇で、とても公明正大とは言いがたいが、それでも小沢氏は法に触れることはしていないという。そして、こういう状況に至っても、幹事長の職を辞する気はないといい、鳩山総理もそれを了承したという。自分の秘書3人が逮捕されてもこう言えるということは、小沢氏の権力がどれほどのものかがうかがわれる。
この元秘書の逮捕は、通常国会で徹底追及の構えを見せている野党にとって攻勢に転じるまたとない機会とほくそ笑んでいることだろう。しかし、鳩山総理や小沢氏のカネの問題は、いうなれば個人の問題で、真実が明らかになっても国民生活が潤うわけでもない。むしろ、景気の二番底が懸念されている今、予算成立の審議が遅れれば、一番に影響を被るのは国民なのである。検察が「正義」を貫くのは結構だが、国民は「正義」では飯は食えないのである。ありていに言えば、検察の「正義」は、時によっては国民にとって迷惑になることもあるのだと思っている。
自民党は、ここが一番の責めどころと張り切るのは分かるが、「政治とカネ」については自民党も同罪だ。本来なら、「目くそが鼻くそを笑う」で批判する資格はないのであるが、それでも野党となった手前、“武士は相身互い”で済ますつもりはないらしい。
14日には、自民党は党本部で約100人の自民党国会議員の参加のもと勉強会を開き、小沢氏の元秘書・石川衆院議員の私設秘書だった金沢敬氏らから事情を聞いたという。その内容は以下のようなものであるが、これは石川議員にとっては不利な証言となろう。
特捜部が陸山会事務所を捜索した昨年3月3日、石川氏から「小沢氏から“チュリス(陸山会事務所が入る都内のマンション)でまずいものを隠せ”と指示があった。手伝ってほしい」と電話を受け、勤務先の札幌市から上京し、同日夜に石川氏と合流したという。
石川氏は「隠せるものは隠したが、自分の衆院議員会館事務所も捜索が入るかもしれない」と話し、翌4日に石川氏の事務所に出向き資料を持ち出した。持ち出した資料は大手ゼネコンの鹿島や西松建設の幹部の名刺、ゼネコン各社からの工事受注に絡む陳情ファイル、鹿島から渡された胆沢ダムに関するファイルなどで、ボストンバッグなどに入れた後、小沢氏の元秘書だった弁護士の事務所に車で運んだ。さらに、バッグは一度松木謙公民主党衆院議員の事務所に預けたことも明らかにした。
また金沢氏は、当時小沢氏の秘書だった樋高剛民主党衆院議員から「陸山会事務所の証拠隠滅工作に加わった」と聞いたことも暴露。樋高氏は「資料が押収されていたら小沢氏を含め全員逮捕だった」と話したという。
金沢氏は今月8日、松木氏から電話で「石川も議員をやっているから」などと証言を自粛するよう要請を受けたことも証言。また勉強会後記者団に対し、石川氏と事件をめぐり電話でやりとりした録音テープを特捜部に提出したことも明らかにし、18日召集の通常国会に参考人として出席する考えも示したという。
金沢氏は平成20年9月から21年7月まで、石川氏の私設秘書を務めていたが、今年夏の参院選で民主党の公認が得られる見込みがなくなったことから、秘書を辞めたという。ということは、公認が得られない腹いせに何もかもぶちまけたということだろうか。小沢氏を擁護する気はさらさらないが、たとえそれが真実であっても、自分の発言の影響を考えると軽々しく口にすべきことではないだろうに、どうも、ペラペラしゃべる男は信用できない。
これがドラマなら、深く知りすぎた邪魔者は消されるところだろう。また、石川議員の父親が逮捕前日の14日夜、息子と電話で話したそうだが、電話を切る間際に「死ぬなよ」と伝えたという。若い頃から小沢氏に心酔してきた石川議員ゆえに自殺の恐れがあるとして逮捕に踏み切ったとも言われているが、これまでもこういう事件で「知りすぎた」人が自ら命を絶って、真実が闇に葬られたことが幾度もあった。「トカゲの尻尾切り」で、いつの場合も弱い立場の者が犠牲になるのであるが、小沢氏のために命を捨てるなど愚の骨頂であろう。
小沢氏にいくら説明責任を求めても、今さら本当のことを話すわけはなかろう。いうだけ無駄というもので、“正義”だ、“責任”だ、“道理”だのという常識が通用しないのが政治の世界である。それにしても、この“蟻の一穴”が“象の一穴”にならなければいいが…。
小沢氏、田中角栄氏の裁判を漏らす事無く傍聴していたと聞きます。
マサカ如何に法に触れないで金権政治が出来るかを学んでいたとは思いたくないですね~
古い政治家タイプだとは常々思っていました
でもその剛腕さを魅力と思っていますが、
せめてカメラの目ではあんな不機嫌で威圧的な態度は、個人的に我がツレアイだけでもウンザリなので公僕の人間からは見せつけられたくないですね^^
もう充分念願の政権交代まで果たせたのだから潔い処し方を期待します
でも、政治家の仕事は国民が住みやすい国を作る事であって、清く正しく生きる事では無いですから、ちゃんとやるべき事をやってくれていれば、少々ダーティでもかまわないと思います。
今回の検察の執拗さには、何となく自民党の意向が反映されているような気がしてなりません。
政権が変わる事によって「うまみ」を失う人が「偉い仕事」をしている人の中には沢山いるのでしょうが、パイの取り合いに終始していると、そのパイそのものが腐って食べられなくなる事を考えて欲しいものです。
まずはこの国を本気で立て直す事に真剣に取り組んで、またパイが大きくなってから存分に奪い合いをすればいいのでは?と思います。
こんなことになろうとは、誰もが唖然としていることでしょう。期待が大きかっただけに失望感は大きいですね。
党のトップ2人がこうなると、下っ端は右往左往しているのか、党内から自浄努力を促す声も聞かれません。ということは、鳩山総理はともかく小沢さんがいなくなると民主党はどうなるのかという危うさがあるのでしょう。
だからといって、元の自民党政権に戻るのは困ります。この問題は検察に任せて政治家は政治をしっかりやってもらいたいです。
昔から、「少々悪いくらいでなければ大仕事はできない」といわれるように、人が良いだけでは大物にはなれません。
政治家が権力を握ろうと思えばカネが必要でしょう。その権力に群がり、不正をしてまで儲けようと考える者も悪いのですが、これは大昔からあることで、知能犯になっただけの話です。
何でも、検察には検察トップの交代にからむ事情があって、どうしても「小沢おろし」が必要だとかいう話もあるようです。
どこの世界にも思惑やら裏事情やらがあって「正義」などありはしないのです。情けない話ですね。
官僚はまだ自民党寄りというか復権してもらいたいんでしょうね。
小沢対検察の戦いになってきましたが、小沢さんが果たして自分の関与を認める訳はないし、
結局は秘書どまりでうやむやになるのでしょう。
それにしても小沢さんは官僚に相当嫌われているのですね。
民主党の支持率はとうとう50%を切ったそうです。スネに傷持つ2人がかばいあってどうなるのでしょうね。
昨日の”たかじんのそこまで言って委員会”でもこのテーマが主でしたね。特別ゲストででた現総務大臣の原口一博さんに避難の雨あられでした!原口さんも凄い汗(^^;)
ココからは僕の個人的な意見です。
原口一博さんの選挙ボランティアやってて耳にするんですが、次の総理は菅さんに決まっているかもしれないですが、蓮邦さん、長妻さん、原口さんのウチ1人でもいいので立候補して欲しいです。(^^)
「たかじんの…」、私も見ました。この番組はおもしろいですよね。見られないときは必ず録画しています。
次の総理は菅さんだといわれていますが、この人も一度年金問題で代表の座を下りましたね。
他に人材はいないようですし、原口さんは新鮮でいいかもしれません。まんざら夢ではないと思いますね。