つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

ウィニーに改良策?・・・

2006-03-16 | Weblog
 ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じた情報流出が相次いでいるが、今朝の新聞にまた、全日空が、昨年11月に国内29空港の職員通用路などの暗証番号が流出していたこと、そして、TBSがテレビ番組出演者約540人分の個人情報が流出したことを明らかにしたという記事があった。
 15日の記者会見で、安倍官房長官はこの相次ぐ流出問題を重視し、「ウィニー」を使用しないよう国民に注意を呼び掛けた。岡山県警でも6日、家族用も含めたパソコンからの「ウィニー」削除といった再発防止策を指示し、さらに「ウィニー」は使わないとする自筆の誓約書を全職員からとるよう指示したという。そして、新年度には業務で使用している個人パソコン200台を公用に切り替える方針とか、また税金を使われるのだ。これまでも再三「ウィニー」使用については注意されていたが、それを無視して使用していたため今回の問題が起きたとも言われている。高い規律を持ち、国民を守るべき公僕が、このような愚かしい恥ずべき指示を受けたことを重く受け止め、全員の意識改革を望みたい。

 余談であるが、9日に、ファイル交換ソフト「ウィニー」の開発者で、著作権法違反幇助の罪に問われている元東大大学院助手のプログラマー金子勇被告の第20回公判が京都地裁で行われた。弁護側の被告人質問で金子被告は、この情報流出が相次いでいる問題について、「私が逮捕されていなければ対処ができ、初めから問題は起きなかった」と述べたという。
 弁護側の「流出問題の対応策は取れるのか」との質問に、「問題を防ぐように改良することは比較的容易にできるし、積極的に対処したいが、改良を問題視されて罪に問われた。今改良すれば、また幇助に問われることになる」と述べた。そして、弁護側は一連の情報流出問題は逮捕の約3ヵ月後から始まったと指摘し、「被告はウイルス対策のアイデアを持っているが、警察に新たな事件にされることを恐れて対策を取ることができない」と述べたという。さりとて、公然と改良させることはできないが、誰しもその改良策のアイデアには興味があるのではないか。

 作る側の意図を、使う側が誤れば、どんなことでも悪になりかねない。ただ単に考えれば、ウイルスなるものを作る人が悪いということになるが、次から次へと新しいウイルスが作られるから、ウイルス対策ソフトを作る会社が儲かる。ということは、「風が吹けば桶屋が儲かる」のたとえどおりだが、要するに何事も個人の良識、意識の問題であろう。
 
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