つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

ワクチンの先行接種が始まった!・・・

2021-02-19 | よかったです

 やっとと言おうか、ついにと言おうか、新型コロナウイルスのワクチン接種が医療従事者に対して先行して始まった。だが、EU域内で必要な分が不足し、輸出が承認制になったため、その後の日程は分からないという。ワクチンの十分な供給量が見込めないとは、何とも頼りない話だ。
 ワクチンは原則3週間の間隔を空けて計2回、腕の筋肉に接種する。臨床試験では、副反応として接種部位の痛み、疲労感、頭痛、筋肉痛などがみられたという。また過去にワクチン接種や注射・薬などでアナフィラキシーが出た経験がある人は接種できない場合があるという。が、接種後に急速に症状が出るのは30分以内が多く、すぐにアドレナリン注射や酸素投与など、救急対応できる適切な態勢が整っていれば回復できるという。
 新型コロナワクチンはインフルエンザのワクチンと同じで、打ったからといってもうコロナに感染しないということではなく、感染しても症状が軽くてすむということだ。流行が続いていればまた感染する可能性はあるのだから、しばらくの間は3密の回避、手洗い、マスク、ソーシャルディスタンスといった基本的な感染予防を忘れてはならない。

 昨日のNHKニュースで、気管支喘息、アレルギー性鼻炎と、他の2つは聞き逃したが、それらアレルギーがある人にアナフィラキシーが出やすいと言っていた。本当なら困るなあ。
 私は30数年前に気管支喘息を発症、アレルゲンは「よもぎ」である。そして通年性アレルギー性鼻炎もあるが、これは50年くらい前からだ。また10年前には花粉症の目のかゆみに悩まされたが、一昨年ころからだんだん軽症になっている。
 これまでインフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンを接種したことがあるが、いずれも異常なかった。が、ワクチンに限らず、どんな注射薬でも飲み薬でも絶対安心ということはない、何が起きても不思議ではない。
 
 平成2年の初夏、管支喘息の発作がひどくて総合病院へ入院。毎日点滴を4本、飲み薬もあったように思う。何日か経ったある日、なんとなく体がだるくてたまらない。手を上に上げようとしても上がらない。頭はしゃんとしているし口も利けるが、体の力が抜けて仰向けに寝たきりになった。「このまま治らなかったどうしよう」と思うと怖くて泣いたことを思い出す。

 治療の甲斐あって、3日ほどしたら手足が動くようになった。だが喘息症状はまだ治まっていないため、点滴が再開された。すると今度は毎日下痢が続く。どこか悪い所があるのかも…ということで、胃カメラ検査や大腸検査もやったが異常なし。
 喘息の症状が良くなり点滴の回数が減ったら下痢も止まった。なんてことない、点滴が合わなかったということだ。おかげで40日という長期入院で散々な目に遭った。
 
 4年後、2度目の入院は別の総合病院で、ここでも点滴が続いたが何の異常もなかった。が、咳き込むと肋骨が痛むので院内の整形外科を受診したら、肋骨にひびが入っていた。当時、喘息治療にはステロイドホルモン薬が使われており、この薬には骨がもろくなって骨粗しょう症を引き起こす副作用があると説明された。肋骨のひびはただコルセットをして安静にするだけ、何度も辛い目にあった。

 
 また4年後、3回目の入院はかかりつけの個人病院だ。ちょうど喘息に良く効くという吸入薬の話を聞いて、使いたいと申し入れた。医師は「発売されて日も浅い。どんな副作用があるのか分からないからまだ使えない」と言われたが、「私がモルモットになります。何があろうと文句は一切言いません」と説得して使用することになった。

 あれから15年以上経つが、今では発作はまったく起こらない。が、吸入後のうがいがいい加減だったようで、声が嗄れて出にくい。音階が狂って好きだった歌が歌えない、などの後遺症が残った。そして5年前、「ステロイド骨粗しょう症」の発症が確認された。
 現在、喘息の吸入薬と骨密度、高血圧、コレステロール、中性脂肪などの治療薬を使用中だ。厚労省は2回のワクチン接種でどのような副反応が出るか、効果の有無などデータを収集中だとか。こんなオンボロでも接種可能で、データ収集に役立てば御の字だ。

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4 コメント

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副反応! (sirousagi gamanoho)
2021-02-19 17:38:35
怖い経験を何度もされているのですね。
過敏反応の多様性にびっくりしました。
ステロイド剤は万能薬ですが、反面とても恐い副作用!骨粗鬆症を発症させるとか。1昨年の骨折も関係しているのでしょうね。
厳しい苦境を乗り切ってこられたオールドレデイさん
コロナワクチン接種もきっとうまくゆきます。
政府の発表よりだいぶ遅れるようですが
お互い頑張って粛々とその日を待ちましょう
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Unknown (オールドレディー)
2021-02-20 09:29:47
★shirousagi gamanohoさま
30年前も経てば医療技術はもちろん、科学も進歩し、年々良薬が開発されています。が、身体の仕組みは十人十色、この人には合ってもこの人には合わないというのは仕方のないことです。
ワクチンでどんな副反応が出るか、高齢者は副反応が出やすいそうですが、若者と老人の体力は違って当たり前でしょうね。それでもコロナに罹るよりはましです。ただワクチンの供給がスムーズに行くように祈るのみです。
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オールドレディさま (suri-riba)
2021-02-21 18:19:07
首を長くして待っていたワクチンですが、いざとなると引いてしまいます。私は最近インフルエンザ、肺炎ワクチンでも見事に腕が晴れて「もうワクチンは禁止」を言い渡されていますので受けませんが。
罹患したらしたでいいのですが、他人にうつすので困っていましたが、皆がワクチン受けてくれると安心です。

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Unknown (オールドレディー)
2021-02-22 09:01:50
★suri-ribaさま
高齢者へのワクチン接種は5月以降になるとか。
貴女はワクチン接種禁止、ならば周りの人が早く接種し終えてくれるのを待つしかありませんね。が、いつになるやら、そのうち自然にコロナが消えてくれるかも。それが一番うれしいのですが、そううまくはいかないでしょう。十分気をつけてくださいね。
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