今年も敬老の日に「第17回シルバー川柳 入選作品ベスト20」が発表された。応募作品数は過去最高の15,576句。入選作品はその中の20句で、なんと約800分の1の難関だとか。
シルバー川柳の主催は「全国有料老人ホーム協会」、作品の公募は3月~6月に行われ、入選作品の発表は9月の敬老の日となっている。
■紙おむつ地位も名誉も吸いとられ
■字を忘れ考えてるうち文忘れ
■いつ死ぬか分かれば貯金使うのに
■生きがいは何かと聞かれ「生きること」
■手をつなぎ互いの杖となるあした
■物忘れ知識を少し捨てただけ
■温かく迎えてくれるは便座のみ
■「君の名は?」老人会でも流行語
■iPad指舐めスライド孫怒る
■遺言書「すべて妻に」と妻の文字
■ルンバさえ越えてる段に足とられ
■付いて来い言った家内に付いて行く
■通帳に暗証番号書いている
■寝てるのに起こされて飲む睡眠薬
■母がボケ初めて知った過去の恋
■ポケモンを捜し歩いて捜されて
■ペットロス主人の時より号泣し
■ピンポーンにやっと出たのに不在票
■石段の下から拝む寺参り
■できますと家族を泣かす認定日
また、秀逸な川柳の作品集「シルバー川柳7」も出版されており、今年の入選作20句と、昨年の応募作から選ばれた68区が収められているそうだ。そしてまた、その『シルバー川柳』(1〜3巻)の中からさらに厳選して「シルバー川柳かるた」が作られているそうである。お正月にこのかるたで遊べば大笑いすること間違いなしだと思うネ。
その他にも、薄い頭髪を明るい笑いのネタにする青森県鶴田町の「ツル多はげます会」の会員らの句を集めた「ハゲ川柳」という本が出版されているという。
●風邪ひかぬ乾布まさつは頭から
●ドライヤーシャンプーリンス出番なし
●大量のワカメ購入レジ笑う
●ハゲっぷりいつも社長と間違われ
●仏教徒なのに頭は宣教師
●親父から受け継ぐ技でハゲ隠す
世知辛い世の中、こんな愉快な話題ならいくらあってもいい。昨今は「サラリーマン川柳」より「シルバー川柳」の方がおもしろいように思うんだけど…。
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