「ダイヤモンド富士」ならぬ「ダイヤモンド鹿久居」をねらっていたけど、1日遅かった。次のチャンスは今年の12月か、来年1月の今ごろだ。残念!
今年始め、ネットにこんな記事があった。令和言葉・奈良弁で訳した万葉集「愛するよりも愛されたい」(文庫本サイズで税込み千円)が注目を集めているという。
1300年前に奈良で生まれた万葉集を、現代の奈良弁で訳した本。本書では、奈良時代の若者の恋歌を“令和の若者言葉”や “奈良の言葉”を使って訳しているという。
作者は作家で1人出版社「万葉社」(高松市)の佐々木良社長。社名が示す通りの思い入れの強さから「万葉集を若者にもっと広く、気軽に触れてもらえるように」と出版したそうだ。現在、注文が殺到し売り切れ、増版待ちの状態だとか。
たとえば、女流歌人大伴坂上郎女の歌、「来むと言ふも 来ぬ時あるを 来じと言ふを 来むとは待たじ 来じと言ふものを」は「来ると言っても来ないときがあるのに、来ないと言ったのだから、来ると期待して待たないでおこう、来ないと言ったのだから」といった意味だとか。それが若者言葉では「くんのかい? こんのかい! こんの? くんの? いや こんのかい!」となるそうだ。なんとなく理解できるわ。
そのほか「ワンチャンないで」「織姫しか勝たん」「キュンキュンして死にそう♡」など、最近の若い女性が交流サイト(SNS)で使って流行になったフレーズも出てくるという。流行になったフレーズというが、ババはSNSはやらないし、聞いたこともないのでチンプンカンプン、意味不明。「ワンチャン」はワンチャンスかなと思ったら、もしかすると、ひよっとするというようなニュアンスを含んだ意味の言葉だとか。「キュンキュンして死にそう♡」はまあ理解できる。が「織姫しか勝たん」とはどういうことか、まったく分からない。
その他、超訳の例としては
「ますらを」→「イケメンの俺」
「さのかたは」→「そこのかわい子ちゃん!」
「我れのみぞ」→「うちだけやん」
「人言(ひとごと)を 繁み言痛(こちた)み」→「みんなに噂されるの マジ無理なんで」
「初めより 長く言ひつつ」→「最初はあんたがしつこくナンパしてきたんやんか」
「思ひ乱れて」→「正直やってもうた!」などがあるそうだ。それにしてもこんな訳をよく考えついたものだと感心することしきりだ。
これもおもしろい。恋に悩み、勢いで家を飛び出し、山や川を越えてきた男性がわれに返った様子を詠んだ歌は「え? ここどこ?」だって、笑っちゃった。が、この一言でストンと腑に落ちた、夢が覚めればこんなもんだろう。元歌が知りたければ購入して読むしかない。Amazonで検索したら、現在、在庫切れだそうだ。残念!
万葉集は若い頃に愛読した覚えがある。好きな歌のいくつかは覚えているが、ほとんどが途切れ途切れの朧げな記憶の中にあるだけだ。ほかに藤村、白秋、啄木、牧水など文庫版の全集もいくつか読みふけった。こちらの方が覚えやすく、今でもいくつかはそらで言える。若い時はわりと高尚な趣味ももっていたらしいネ、遠い昔の私は…。
若者言葉で万葉集の訳?
けっこう本質突いた名文?になるのでは。係り結びや歴史的仮名遣いなんて野暮は無しでね
軽いノリで千年前の男女のやり取りが理解出来るのではないでしょうか。
萬葉集の読者が増える事を
どんな形であれ、suri-ribaさんもsirousagiも応援しますよ~
日の出位置は真冬は南に、夏の真東に戻るまで日々違います。チャンスは南へ行く12月中旬と、戻るときの1月下旬の年2回だけ、この時期は毎日眺めています。勿論晴天でないとダメだから、私の運試しかもしれませんね。
万葉集の歌の意味は分かるでしょうが、本当の古典文学の探求とはいかないでしょう。が、万葉集に興味をもつことだけでも良いし、作者の遊び心で愉快な気持になればそれもまた楽しいかも…。