25日、プロ野球公式戦が開幕した。40年くらい前はよくプロ野球を観ていたが、最近はまったく観ない。が、新聞のスポーツ面で各球団の勝率や順位表、気になる選手についての記事があれば必ず読んでいる。
どの球団に興味があるかと聞かれれば、昔から王さんのファンだから、やはりソフトバンク。王さんは甲子園時代から見続けてきた選手のなかでもピカイチだ。確か私より1歳年上だから、かれこれ60年来の隠れファンとでも言おうか。
そのソフトバンクに、昨年、工藤新監督が誕生した。工藤監督といえば今から37年前の1981年、名古屋電気高校時代に甲子園で史上18人目のノーヒットノーランを記録。彼も甲子園時代からずっと見続けてきた1人であり、王さんと同じ球団で活躍してくれることになって喜んでいる。何と言っても、監督に就任したその年にチームを日本一に導いた手腕、工藤流采配に多いに期待している。
今、甲子園では春の高校選抜野球大会が開催中だ。今年はどんなヒーローが誕生するだろうか。だが、甲子園で大活躍し、華々しくプロ入りしても、みんながみんな活躍できるとは限らない。一度も1軍に上がれず消えて行った選手も多いと聞く。1軍に上がれても思うような成績が残せず悩み苦しんでいる選手も少なくない。私は華々しく活躍するスター選手より、不遇にも負けずじっと頑張っている、そんな選手を応援したくなる。
2010年に花巻東高校から西武ライオンズへ入団した菊池雄星投手。彼は高校1年の夏から甲子園大会に出場、早くから注目されていた。日本か、メジャーか、ずいぶん悩んだらしい。が、日本でプレーする事を決めたと、記者会見で涙を浮かべていた姿が強く印象に残っている。ドラフト会議で6球団から1位指名を受け、西武へ入団。当時、注目ルーキーに群がる報道陣の数は100名、また200名ほどのファンが集まり、大変な騒ぎだったらしい。
しかし、それほどの鳴り物入りで入団しながら期待はずれ、鳴かず飛ばずのシーズンが続いてずいぶん辛い思いをしただろう。が、努力はいつか実を結ぶ。彼がプロ入り7年目で初めて開幕投手を務める、という記事を見たのは3月中頃のことだった。
この7年間、怪我や成績不振などで悩み苦しんだであろう。甲子園時代からずっと彼を見続けてきたババとしては、開幕戦は何としても勝ってほしかった。何十年ぶりか、彼が6回で降板するまで野球中継を見た。6回110球を投げて2失点、チームは逆転勝ちしたので彼には黒星はつかなかった。残念だったが、潮崎コーチが「今日のピッチングしとったら、勝てる試合が多くなるだろうね。でも負けがつかなかったから良かったよ。これから期待できそうだね。一皮むけて、大きくなるかもわからない」と最大級の評価したとのネット記事。よかった! これからもずっと彼を見続けて行きたい。
彼は趣味が読書、小遣いのほとんどを本に費やすというほどの本好きだそうだ。また、2010年2月には東北福祉大学総合福祉学部通信教育に合格。これは、野球選手を引退後もスムーズに働けるようにとの考えからだというから意外と堅実的な若者のようである。が、長い不遇の時期の中で勉強を続けることができただろうか。無事修了したかどうかは知らない。頑張れ! 雄星
西武は新人をつぶすのか、育成がイマイチなのか、早稲田から鳴り物入りした「大石投手」も出てきません。日ハムの斎藤、広島の福井投手より実力があったらしいのに・・。
まぁ阪神スタートに転ばずホッとしています
菊池雄星をご存知でしたか? あれから7年、早いものですね。孫のように思えて応援しています。
そういえばそうですね。早稲田三羽烏も鳴かず飛ばす、彼らの胸中が察しられます。
実力+運がなければどうにもならない世界ですが、彼らにも花咲く日が来ると信じてあげたいです。