みんなの党―まず国会議員や官僚が身を切るべき―・・・

　７月２５日放送のＴＢＳ番組「ニッポンが崩壊する！ 緊急生放送ＳＰ　みのもんたvs国会議員」は、映像で地方の実情を紹介しながら与野党議員が討論するという、なかなか見ごたえのある内容だった。
　司会はみのもんた。出演は、岩見隆夫・田丸美寿々・河村たかし（名古屋市長）。国会議員は、佐藤ゆかり・原口一博・山本一太・平沢勝栄・浅尾慶一郎・海江田万里・渡辺喜美・片山虎之助・福島瑞穂・鈴木宗男など多数。
　内容は、▽政局最新情報 ▽「消費税10％」はどうなった？ ▽一体、国会議員にいくらの税金が？ ▽無駄は、本当に、もうないのか？ ▽地方は？ 医療は？ ▽視聴者も参加。あなたは今の政治にＹＥＳ？ ＮＯ―であった。

　この中で、「国会議員にいくらの税金が使われているか」を検証した結果、歳費以外に支給される費目を合わせると、年間１人約１億２０００万円であった。議員総数は衆参合わせて７１９名だから、総額８６２億８０００万円。これだけではない、豪華な議員宿舎、議員会館が次々と新築されており、至れり尽くせりである。これらの法案はすぐ通るのに、議員数削減、議員報酬削減は掛け声ばかり。消費税増税の必要性は理解できても、その前に自分たちの身を削ることからやらなければ国民は納得しない。議員報酬も仕分けの対象にすべきではないだろうか。
　いつも思うのだが、実際に政治に関わっているのは、ほとんどが当選回数の多い中堅以上の議員である。昨年の衆院選で当選した「小沢チルドレン」なる新人たちや、２期目の新米議員は、一体どんな仕事をしているのだろうかと…。蓮舫議員のような女性議員はマスコミが取り上げ注目されるので目玉的に重要なポストに起用されることはある。が、ほとんどが、可決・否決を左右する頭数のうちか、党内の派閥を強力にするための頭数でしかないのでは…、ならばろくに仕事もできない新人議員には１億２０００万円は高すぎる。いっそのこと民間企業のように初任給制度があればいいと思ったりもするが、それよりもまず、本当に７１９名もの議員が必要なのかという点につきるのだ。

　昨日、当選した新人議員に当選証書とバッジが授与されたそうだが、民主党比例区で当選した谷亮子議員は欠席したという。また、参議院会館の地下室にはいつでも柔道の練習ができる態勢作りがなされたというが、何もこうまでして議員になってもらう必要はない。今回改選にならなかった議員の中でも、無駄だと思う議員はたくさんいる。６年間で７億２０００万円、あーあもったいない。　

　みんなの党のアジェンダの１つ、「増税の前にやるべきことがある！―まず国会議員や官僚が身を切るべき―」、その中でも次のものは早急に実現させてもらいたい。
１．国会議員の数を大幅削減し、給与をカットする
　◎衆議院議員は３００人（１８０減）、参議院議員は１００人（１４２減）に。参議院には都道府県知事など地方を代表する議席枠を創設。将来的には憲法改正時に衆参統合による一院制を実現。
　◎国会議員給与を３割、ボーナスを５割カットを即時実施。
２．議員特権を廃止する
　◎無料パス（ＪＲ、民営鉄道、バス）、無料航空券を廃止。
　◎衆参議員宿舎を売却。
　◎議員年金を完全廃止（現行は在職１０年超の議員には選択制で年金を存続）。

　余談だが、情報サイトにあった記事の一部を…。『中国の古書に「為政者は民の前に痛みを知り、民の後に喜びを知るべし」という戒めがあるという。苦しむ人々のためにいい政治をして喜ぶ顔を見て、「ああ、いいことをした」と喜ぶのが本当の為政者というわけだが、いまの日本の政治家は民より先に自分たちが喜んで、後はしらんぷりという感じだ。月末に開かれる臨時国会も正副議長選出など手続き的なことだけですぐ終わりそうで、国のピンチなど構わずに先生方は長い夏休みに入る。痛みを抱えたまま、この猛暑の中に放り出される国民はたまったものではない』。これこそ国民の本当の気持ちではないだろうか。