つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

お守り代わりの「あんしん電話」・・・

2012-09-25 | 私事ですが

 7月16日のブログ『生まれて初めての経験 救急車騒動』でちょっと触れたが、万一の場合を考えて、市の地域支援事業の一つである「あんしん電話システム」を利用することにした。
 
このサービスの対象者は「病弱な65歳以上のひとり暮らし高齢者、75歳以上の高齢者のみの世帯で、いずれか一方がねたきり又は病弱な人等」とある。私は71歳、ぜん息の持病があるが、日常生活に支障を来たすほどでもなく、申請しても許可が下りるかどうか心配だった。が、3名の協力者確保という条件がクリアできたおかげで、無事、利用許可が下りた。機器の貸与・設置費用は収入により0円~4万円ということだが私は0円、低所得者はこういう時には得である。
 
あらかじめ申請書に記載した本人情報、協力者3名の住所・氏名・電話番号、緊急時連絡先などのデータはすべて「あんしんセンター」に登録してあって、24時間365日、待機している看護師・相談員が緊急度に応じて、消防署に出動要請をしたり、親族に連絡してくれるというのが「あんしん電話システム」である。
 
高齢化社会の昨今、このようなシステムを事業化して地方自治体に参入しようとする企業間の競争が激しいという。現在、ほとんどの市町村がこのようなサービスを導入しているが、企業によるシステムの違いはあっても、サービス面で根本的な違いはないようである。   

 下図のような機器を電話機に接続する。
 
 
 緊急通報装置には、緊急・相談・取消しの3つのボタンがあるが、ペンダント型無線送信機は緊急ボタンだけである。急病・けがなどの緊急時に、緊急ボタンを押すと「あんしんセンター」のスタッフとハンドフリーで会話ができる。が、ペンダントボタンは電話機から離れると会話ができないので、応答がない場合、通報を受けたスタッフは協力者に連絡、現場確認を依頼することになっている。
 また、相談ボタンを押すと、(1)病気の一般的な情報提供 (2)薬の効用など一般的な情報 (3)病院の案内・診療科の案内―など、健康・介護に関して相談することができるというのは心強い。            

 NTTの依頼を受けた業者がやってきて、設置されたのは先月20日過ぎ。設置後、「あんしんセンター」の担当者から本人情報や協力者、緊急連絡先などについての確認電話があった。そして、試しにボタンを押してセンターのスタッフとの応答で、機器に異常がないことを確認した。だが、「あんしん電話」も一瞬のうちに意識を失うような病気で倒れたならボタンを押すこともできない。そうなったら誰かが発見してくれるのを待つより他ないから、まあ、お守り代わりだと思えばいい。

 どのような死にようをしようが、今日が、今が最期と悔いのないように日々を過ごしていれば何も心配することはない。ただ、死後に恥をかかないように、常日頃から身辺整理をしておくことが必要だろう。エンディングノートも完成した。遺言書も自筆で作成していたが、これは家庭裁判所の検認がなければ何の効力もない。また、少しでも不備があれば無効になってしまうというので、思い切って公正証書遺言を作成した。行政書士などに支払う費用は10万円、もったいないとは思ったが、残務整理をする姪の手間を省いてやったのである。
 
これで死に支度は十分だ。が、用意万端整えていたら意外と長生きするというからちょっと困っている。でも、元気な今のままの状態ならあと10年、いや、5年生きて、あとはPPK(ピンピンコロリ)でおさらばできれば万々歳である。  

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2 コメント

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オールドレディさま (suri-riba)
2012-09-25 21:25:15
完璧な終活ですね。
実はオールドレディさまの過去の「終活」編を読ませていただき、印刷し、私も番号を付けてすべき事柄をチエックして
います。
先人達の最期を見てきて、自分の出来る事は自分で
落とし前をつける事。
ズルズル・ダラダラ迷惑かけるのだけは避けたいですが・・
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Unknown (オールドレディー)
2012-09-26 09:56:01
★suri-ribaさま
これだけ用意万端整えば、いつお迎えが来ても…。ところが「憎まれっ子世にはびこる」で、なかなか簡単には往生させてもらえないでしょうね。

静かに、尊厳ある最期を迎えたいと思いますが、きっとあがいて、のた打ち回って、みっともない最期になりそうな予感が…
ただ一つ認知症だけにはなりたくないです。
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