24日の記事。23日午後1時35分ごろ、和歌山市小雑賀の大型ショッピングセンターで、未精算の食料品を入れたカートを押して店外へ出る女を男性保安員が発見。女が万引を認めたため、通報で駆け付けた和歌山県警和歌山東署員が窃盗容疑で現行犯逮捕したという。
逮捕されたのは、同県有田市に住む無職の女(71)。どうもこの女は並みの万引き犯ではないようだ。その中味たるや、サーロインステーキ、うなぎの蒲焼、数の子、毛ガニ、日本酒など高級食材ばかり44点、3万8900円相当だったという。
女は店内を回ってカートに次々に食品を入れていたそうで、高級食材のほかにも、リンゴ、ミカン、ウインナー、チーズ、海苔、卵まで手当たり次第に放り込んでいたという。ただ、キョロキョロと周囲を見回す不審な様子が、男性保安員の目に止まっていたそうで、建物を出たところで「清算してませんよね」と声を掛けると、「してません」と素直に認めたので警察に連絡したという。
ところが、駆けつけた警察官もびっくり、何と財布の中には現金100万円が入っていたという。万引きというのは見つからないように小さなものを隠し持って帰るのかと思ったら、何と計約3万8900円相当。これはとても初犯とは思えない。100万円もの大金を持っていながら、金を出すのがもったいなんて、なんとあきれた女だろうネ。
女性は元看護師で病院に勤めていて、退職後は雑貨店を営んでいたという。3年前に和歌山市内の高級リゾートマンションに移ってきたそうで、その日も夫と一緒に買い物に来ていたそうだ。捕まったときに夫は別の場所にいて何も知らなかったという。が、「知らぬが仏」、夫はこれまでにも妻がせっせと万引きしてきた高級品を喜んで食べていたのだろうか。
昔から金持ちはケチといわれるが、パッパラパッパラ使っていてはお金は残らない。だが、「使うのがもったいない」と、万引きまでして金を残してどうするのだろう。あの世に持って行けるわけでもなかろうに…。
こちらは、タンス預金1億円を持ってゆかれたという話。東京都練馬区の無職女性(75)が息子を装ったオレオレ詐欺の電話を受けて現金計1億円をだまし取られたという。詐欺グループは息子や会社の実名を把握。女性の自宅は数百坪だったことから、石神井署は資産家に狙いを定めた犯行とみて詐欺容疑で調べているという。
警察によると、8日午後6時ごろ、女性宅に同居の息子を名乗って「2千万円なんとかして」と電話があったそうだ。翌9日も電話があり、女性は指定の駅周辺の路上で、現金2千万円入りの袋を渡した。帰宅後に「あと8千万円貸して」などと電話があり、さらに現金8千万円を同駅近くで同じ男に渡したという。なぜ、8日の電話から9日の二度目の電話の間に息子に確認しなかったのか、この女性にとって1億円なんて何てことない金額なのかネ。
驚くことにこの1億円は家にあったものだそうだが、この家にはどれだけのタンス預金があるのだろうか。息子と同居していながら年寄りが1億円を勝手に使えるとは、この母親の家庭内での権力は相当なものなのだろうネ。75歳はそれほどボケる年でもなかろうに、愚かとしかいいようがない。
これだけ詐欺に注意するよう呼びかけているのに、まだまだ引っ掛かる人がいることにあきれる。まあ、この事件は子を思う親の気持ちにつけ込んだ悪事だが、昨今は儲け話に引っ掛かって大金を詐取される事件が続発しているという。欲を出したらろくなことはないということで、同情なんかしない。
わが購読紙に連載中の安部龍太郎作『家康』。その中に家康の祖母に当たる源応院の話があるが、彼女が自害したときに残した戯歌「世の中はきつねとたぬきの化かしあい 欲ばしかいて罠にはまるな」。この言葉は今の世でも十分通用する、肝に銘じたい言葉である。
高齢者の皆さん、愚かなことをして悔いが残る人生にならないよう、もっと賢くなりましょうネ!
詐欺被害のオバさんもちょっとおかしい。
現金を1億も家のどこに隠していたのでしょう。最近の銀行では現金を持って帰らないようにくどいほど引きとめますが・・・。
いづれにしても「身の丈にあった生活」が一番安全安心。
どうぞよい新年をお迎えくださいませ。
人生色々、十人十色、ほんとに色んな人がいるものですね。私と同年代のこの女性たち、この年になって人生をふいにして、なんて愚かな人たちでしょう。
人生に悔いを残さない、「清く貧しく美しく」の人生を全うしたいですね。
来年はどんなことが起きるでしょうか、楽しみでもあります。
「日々是好日」でありますように。