ゴーン会長を乗せたジェット機が羽田空港の滑走路に到着したのは19日午後4時35分ごろ。待機していた東京地検の捜査員が機内に乗り込んでいく。まるで映画かドラマにありそうなシーンである。
逮捕されたゴーン会長の容疑は有価証券報告書虚偽記載。共謀したとして同社代表取締役のグレゴリー・ケリー容疑者も逮捕された。
特捜部の発表によると、ゴーンとケリー両容疑者は、2011年3月期~15年3月期のゴーン容疑者の役員報酬が計約99億9800万円だったにもかかわらず、計約49億8700万円と有価証券報告書に虚偽の記載をした疑いがもたれているという。
このニュースを聞いたとき、年に10億円近い高額な報酬を得ていながら、それでもまだ足りないのか? 税金を払うのがそんなに惜しいのか? なんという強欲さ、人間の欲には際限がないのか、とあきれた。
ネットには「単なる脱税目的だけではない」とか、「日本の国策捜査の生贄」になったとか、「日産のクーデター」だとか。色んな記事があるが、本当のところはまだ分からない。
内部通報が珍しくなくなってあちこちで不正が発覚している昨今、剛腕経営者として世界に知られているゴーン氏でも自分の身に迫る危険は察知できなかったのか。不思議でならない。
これまでの超セレブな生活から一転して鉄格子の中とは…。まさに「一瞬先は闇」、「驕れるもの久しからず」である。
今回の騒動で、私は「本能寺の変」を思い起こしている。この頃の信長は各地の戦闘を軍団長たちに任せきりにしており、自ら戦場に赴く機会が乏しくなっていた。そして安土城で安楽な生活を送り、秘書たちに実務を任せ、家臣たちがもたらす果実を受け取るだけの存在になっていたという。
身近にいる重臣への扱いの悪化、慢心、油断、これらの要素が合わさった結果、信長は招かずともよい破滅を、自ら招き寄せることになった。これが信長が光秀に討たれた直接の原因だ、という。ゴーン氏も世界中を飛び回り、最近は日本にほとんどいなかったという。その合間に謀反を起こした西川日産社長、さしずめ現代版「明智光秀」ということになろうか。三日天下で終わらず、クリーンな日産にするために粉骨砕身働いてもらいたい。
余談だが、サラリーマンの生涯賃金は約3億円と言われる。だが、世の中にはその何十倍もの高所得を得ている者がたくさんいるのである。
下表は平成28年3月期の役員高額報酬ベスト10だが、これを見るとほとんどが外国人である。
ちなみにゴーン氏は昨年、社長兼CEOを西川氏に譲ったため18位7億3500万円だったそうだ。
これをみるだけで「目が点」になるわ。
単なる噂話と聞き流してますが、あまり金額が大きいのでゴーン会長個人の後ろに、フランス大統領マクロン氏の影が!?
日本経済界を背負う大企業の最高責任者が他国の人にとって代わられ、このままズルズルと外人ばかりなんて事になりかねません。
東京地検特捜部のメスがどこまで膿を出し切れるか、踏ん張って頑張ってもらいたいです。
だって10%に引き上げられる消費税に庶民はおろおろしている昨今、100億近いお金!の動きには神経質にもなりますよ~
日本でも何億、何十億という高給取りがこんなにたくさんいるとは…。ソニーは何年か前には経営不振に陥ったのに、そこのトップが27億円以上の所得とは、企業の財務はどういう仕組みになっているのかさっぱり分かりません。
今回の事件も長年バレなかったのはよほど巧妙にやったか、または見て見ぬふりをしていたのか、とにかく日産幹部の責任も問われて当然かと…。
1億円でさえ見当もつかない貧乏人にはあまりのけた違いにピンと来ません。刑の軽重はともかく、追徴金はたっぷりとってもらいたいですね。
貧乏人が怒るとこわいですぞ~!
総額は80億円だとか。退職して後に支払う契約を日産本社が知らないわけがない。これほど食い物にされていたのを見て見ぬふりをした会社上層部の何といい加減なこと、当然責任は負ってもらおう。
日産で働く現場の人が気の毒です。いつも馬鹿をみるのは下の者だけ、腹たちますねー。