2015年春闘は、好調な業績や慢性的な人手不足を背景に、自動車や大手電機など多くの製造業が過去最高水準のベースアップ(ベア)を決め、年間一時金(賞与)も高水準の回答が相次いだ。また、賃金水準が低い外食や小売りがベアに踏み切ったり、パートや時間給の契約社員に対する待遇改善の動きが広がったという。これを見れば、明るい未来が見えてくるような気もするのだけどネ。
しかし、業績の良いのは日本を代表する大手企業だけ、下請けが多い中小企業にまで波及するかどうかは不透明な状況だとか。ただ、中小企業では人材確保が年々、難しくなっており、賃上げに踏み切らざるをえないとの認識の経営者も増えてきているという。だが、業績の伴わない賃上げは経営悪化につながりかねないし、苦しい決断だろうネ。ある専門家は「産業全体の9割を超える中小企業に賃上げが波及しない限り、消費の底上げは見込めず、これからが正念場だ」という。大変だ!
一方、「株価2万円超え」という声があちこちでささやかれている。たしかにアベノミクスによって円安に振れ株価は上昇したが、潤ったのは大企業や富裕層だけ。一般庶民には恩恵どころか格差が拡大しただけ、いいことなど何もない。
昨日の新聞の「週刊新潮」3月26日号の予告見出しに、『ザクザク資産が増えている安倍内閣大臣たちの持ち株リスト』とあったが、そのリストとやらを見てみたいもんだ。19日現在の株価は19,476円、2万円超えを目前に、「こいつぁ春から縁起が良いわい」と、センセイ方の頬はゆるみっぱなしだろうね。
ところで、株価が上がると配当金増や株主優待が良くなると思うのだが、100均のキャンドゥが行った株主優待制度の改正はひどい。これまで年1回の配当金と、40枚の買物優待券を年2回くれていたのに、下図のように大きく変わっている。
少しずつ減らすならともかく、いっきに4分の1に減らすとはちょっとひど過ぎる。これまで80個の商品が買えたのにこれからは20個だけ。それも事前に何の通知もなく、先日、送付された優待券の額面をみてびっくり、ホームページを見て初めて知ったのである。今度値上がりしたら絶対売ってやるぅー。
余談だが、2015年から生活必需品の値上げが本格化するといわれ、1月からあれやこれやの値上げラッシュが始まったが、4月から再び値上げラッシュが始まるそうだ。乳製品、コーヒー、ケチャップ、食用油に、ミスター・ドーナツ、そして、ディズニーランド&ディズニーシーの入場料金も値上げされるという。
また、ガソリンも価格急落から一変、このところじわじわと値を上げており、さらなる値上がりが予想されるという。そして、太陽光や風力など再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で、2015年度の標準家庭(1カ月の電気使用量が300キロワット時)の負担額が現在の月225円から同450円超へと2倍以上に拡大、利用者の負担増になるという。
春闘で月額数千円のアップとなっても、増税分を含む物価上昇に追いつかないから実質的には値下げになるという。大手企業の社員でもそうなのだから、我々庶民はなおさらだ。春が来ても懐は寒いまんま、せめて風邪を引かないようにしなくちゃ…。
誰かが何処かで仕組んでいるとしか思えない株価!再生可能エネルギーの買い取り制度も裏取引?と勘繰りたくなる。
慎ましく生きる人々に希望はあるのか
富裕層の方々は、少ない国民年金で、誰にも頼らず 何とか遣り繰りして生活してる者の事など・・・分かんないだろうなぁ~。
議員の先生方々も、年金支給を減らすのは即決で、自分達の報酬額を下げる事はしないって・・・本当に変ですよね。
オートレディーさんの、スカッとした ご意見・・・上手く表現できない私は
溜飲が下がります。
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株価が上がっても儲かるのは大量な資金を投資している金持ちばかり。昔から「金が金を生む」といわれるように、持てる者はじっとしていても金が増え、ますます金持ちになります。どんなにあがいても格差はなくなりません。
生きてゆくためには働かなくてはならない。「働けど働けどなお わが暮らし楽にならざり じっと手を見る」啄木の心境ですね。
ほんと、国会議員の年金や歳費の減額、議員定数削減など、何一つ実施されていません。なのに、国民年金の減額、保険料の値上げ、公共料金の値上げはすぐに決まります。
国民の税金で養われているセンセイたちが裕福で、税金を納めている国民が貧乏とは、おかしな話ですね。
昨今は腹の立つことばかりです。