6月中ごろ、ショーン・コネリー主演というのに興味を惹かれて録画しておいた『小説家をみつけたら』。なんてことのないストーリーなのだが、観終わって「ああ、よかったなあ」と、なんともいえないおだやかな気分にさせられる映画である。
ニューヨークのブロンクスが舞台。プロのバスケットボール選手を夢見る一方、作家志望でもある黒人の高校生と、40年前にピュリツァー賞に輝いた処女作一冊だけを残して文壇から消えた幻の小説家との友情物語である。
ショーン・コネリー扮する小説家ウィリアム・フォレスターが、文学好きの黒人の高校生によって、長年閉ざされていた心を開いてゆく。そして、決して1人では外出しようとしなかった彼が、少年が退学の危機にさらされた時、1人で自転車に乗って学校へ駆けつけるという感動的な場面。そして故郷へ旅立った彼はガンで死亡、彼の遺言でアパートと遺品は少年に譲られる。詳しいストーリーは『小説家をみつけたら』サイトをどうぞ!
この映画のテーマは、「人は決してひとりでは生きていけない。かけがいのない誰かとの出会いを通して人は本当の自分を発見するもの」であると…。また、解説文に、『社会に背を向けたまま人生の黄昏を迎えようとしている偏屈な老作家と、人生の出発点で試練を経験する作家志望の少年とのユニークな出会い、そしてやがて師弟の関係を超えた友情で結ばれたふたりが互いに相手から教わりながら成長していく姿――少年は作家から文学と人生を学び、老人は彼によってもう一度ペンを取り、世界と向き合う力を与えられる──を、晩春から初夏のニューヨークを舞台に、アメリカ現代文学とマイルス・ディビス満載のジャズへのオマージュを散りばめながら描いた上質の作品である』とある。
この解説文で分かるように、孤独な老人と高校生との出会いから、2人で過ごす時間を中心にした場面が多く、年齢を超えた対等な会話に2人の信頼関係がうかがえる。偏屈な老作家をショーン・コネリーが見事に演じている。
ショーン・コネリーは、1930年生まれで今年79歳、スコットランド出身。『007』シリーズの初代ジェームズ・ボンド役で一躍有名となり、シリーズは『ネバーセイ・ネバーアゲイン』の7作まで続いた。数々の新兵器を駆使したアクション映画で、どのシリーズにも必ず「ボンドガール」といわれる美女が現れた。5作目の『007は二度死ぬ』は日本が舞台となっており、このときの「ボンドガール」は、すらっとしたスタイル抜群の女優・浜美枝であった。
ショーン・コネリーは長く続いた『007』シリーズから、アクションスターというイメージが拭えなかったが、1987年には『アンタッチャブル』でアカデミー助演男優賞を受賞した。その他、アメリカ映画にも数多く出演しているが、彼は年齢を重ねると共に円熟味が増し、一層魅力的な俳優になったように思う。1999年にはエリザベス女王から“ナイト”の称号が与えられたそうである。そして、2006年、アメリカ映画協会の生涯功労賞を受賞したのを機に、俳優業引退を宣言したという。
『007』のジェームズ・ボンドもすてきだったが、私は、人生の黄昏時を迎えた、白いあごひげの柔和な彼の笑顔が好きである。


ニューヨークのブロンクスが舞台。プロのバスケットボール選手を夢見る一方、作家志望でもある黒人の高校生と、40年前にピュリツァー賞に輝いた処女作一冊だけを残して文壇から消えた幻の小説家との友情物語である。
ショーン・コネリー扮する小説家ウィリアム・フォレスターが、文学好きの黒人の高校生によって、長年閉ざされていた心を開いてゆく。そして、決して1人では外出しようとしなかった彼が、少年が退学の危機にさらされた時、1人で自転車に乗って学校へ駆けつけるという感動的な場面。そして故郷へ旅立った彼はガンで死亡、彼の遺言でアパートと遺品は少年に譲られる。詳しいストーリーは『小説家をみつけたら』サイトをどうぞ!
この映画のテーマは、「人は決してひとりでは生きていけない。かけがいのない誰かとの出会いを通して人は本当の自分を発見するもの」であると…。また、解説文に、『社会に背を向けたまま人生の黄昏を迎えようとしている偏屈な老作家と、人生の出発点で試練を経験する作家志望の少年とのユニークな出会い、そしてやがて師弟の関係を超えた友情で結ばれたふたりが互いに相手から教わりながら成長していく姿――少年は作家から文学と人生を学び、老人は彼によってもう一度ペンを取り、世界と向き合う力を与えられる──を、晩春から初夏のニューヨークを舞台に、アメリカ現代文学とマイルス・ディビス満載のジャズへのオマージュを散りばめながら描いた上質の作品である』とある。
この解説文で分かるように、孤独な老人と高校生との出会いから、2人で過ごす時間を中心にした場面が多く、年齢を超えた対等な会話に2人の信頼関係がうかがえる。偏屈な老作家をショーン・コネリーが見事に演じている。
ショーン・コネリーは、1930年生まれで今年79歳、スコットランド出身。『007』シリーズの初代ジェームズ・ボンド役で一躍有名となり、シリーズは『ネバーセイ・ネバーアゲイン』の7作まで続いた。数々の新兵器を駆使したアクション映画で、どのシリーズにも必ず「ボンドガール」といわれる美女が現れた。5作目の『007は二度死ぬ』は日本が舞台となっており、このときの「ボンドガール」は、すらっとしたスタイル抜群の女優・浜美枝であった。
ショーン・コネリーは長く続いた『007』シリーズから、アクションスターというイメージが拭えなかったが、1987年には『アンタッチャブル』でアカデミー助演男優賞を受賞した。その他、アメリカ映画にも数多く出演しているが、彼は年齢を重ねると共に円熟味が増し、一層魅力的な俳優になったように思う。1999年にはエリザベス女王から“ナイト”の称号が与えられたそうである。そして、2006年、アメリカ映画協会の生涯功労賞を受賞したのを機に、俳優業引退を宣言したという。
『007』のジェームズ・ボンドもすてきだったが、私は、人生の黄昏時を迎えた、白いあごひげの柔和な彼の笑顔が好きである。


特に印象深かったのはゴールドフィンガーで、私が思春期を迎えた時期に妖艶なまでのボンドガールとボンドの男らしさに惹かれたものでした。
ただ、ショーン・コネリーがボンド役を退いて後、赤いテントなど前評判の割りにもう一つの内容の映画に出演して、私が映画離れしていったのはその頃です。
やはりボンドのイメージが抜けきれませんね。
私はボンド役が変わってから「007」を見なくなりましたね。
でも、この映画は、偏屈な作家役がピッタリのような気がしましたが…。
ゴールドフィンガーの時の映像と音楽の迫力
凄かったですね!
「小説家をみつけたら」は、テレビで観ました。
少年と偏屈な老人との交流はとても心温まるもので観て良かったと思いました。
007の時のボンドも適役で、彼以外のボンドが受け入れられず、レディーさんと同じでその後の007は観ていませんが、年齢を重ねてからのコネリーも大好きなのも同じです。重厚な中にとぼけた面白味があり、大人の男の魅力を感じていました。引退は残念です!
ご覧になりましたか。最初はあまりおもしろくないような気がしましたが、観ている内にだんだんと惹きこまれていって、終ったあとは「観てよかった」と思いましたね。
いさましいアクションやお色気ものなどより、こういう落ち着いたものがよいと思うのは加齢のせいでしょうかね。
007のショーン・コネリーはよかったですね。イギリスというお国柄か、洗練された上品さがあったように思います。