以前はこの桜の左側に、少し小ぶりだけど2本の桜があり、後ろに二階建ての大きな家があった。あるじは独り暮らしの老爺だが、いつごろからかまったく姿を見かけなくなった。
町内のうわさでは、老爺は裕福な家系の人だとか。相当な変わり者らしく、まったく人を寄せ付けなかったというから、どうやって生活していたか、知る人は少ない。聞くところによれば、当然のごとく、家の中は足の踏み場もないほどのゴミ屋敷となっていたらしい。
老爺を見かけないと思ったら認知症になって有料老人ホームに入居したとか。昨年の初めに亡くなったそうで、無人だった家は壊されることになった。
今年3月初めに工事が始まったが、壊すとなると早い、早い。何日かすると見事に影も形もなくなって、今は更地にするための作業が続いている。あるじは逝ってしまい、家も庭もなくなった。桜は変わらずに咲くけれど、この桜を守ってくれる人はもう誰もいない。一人ぼっちの桜、来年また会えるよね!
今年の桜も見納めか、風に舞って散っていく花びらにより儚さを感じる。
小鳥が3羽ほど、枝から枝へ飛び回っているが、隙間がないから撮れない。
先日うれしい話を聞いた。昨年11月、海外心臓移植に向けて目標額5億3,000万円の募金活動を開始。わずか1か月で目標額を達成。米国での心臓移植を待つ東京都の佐藤葵(あおい)ちゃん(1)が30日、家族と現地へ出発した。
葵ちゃんはこの日、清香さんとともに医療用チャーター機に乗り、米ニューヨークへ出発した。容体の急変などに備え、機内にはこれまで治療を担当してきた埼玉医科大国際医療センターの医師や看護師ら5人も搭乗した。
父親で自営業の昭一郎さんも長女(4)を連れて別の旅客機で現地へ向かった。葵ちゃんはニューヨークにある大学病院に入院する。適合するドナーがいつ見つかるか次第だが、平均的には半年ほどの待機期間で移植を受けられる見込みという。
今年初めころか、寄付への返礼メールが届いて気になっていた。やっと渡米できるようになってよかったね。どうぞ手術が成功しますように。来年、桜が咲くころには元気になって帰ってきてね!
私の姪も6歳の時心臓手術をうけました。50年以上も昔のことですが、日赤から献血車がきて、町内の人から輸血用の血液をいただきました。移植ではないけど難しい手術でした。成功しておかげさまで3人の男児の肝っ玉かあさんになり、孫も3人います。
大昔、北海道で日本初めての心臓移植が行われましたが、執刀医への批判はたいへんなものでした。また患者は術後、拒否反応が起きて亡くなりました。
今では成功例はたくさんあるようで、成長しても元気でいられるようです。医学の発達はすごいです。
何年もしないうちにまた移植ととなると、また、億の金を募金するのでしょうか。
移植以外に子供を救う道はないのでしょうかね。
桜はそろそろ見納めですね。写真の桜も風が吹くとうちのマンションの通路に花びらが飛んできます。雨でも降るとくっついて掃除するのが大変だと掃除担当者がこぼしています。
日中は暖かいけど朝夕は肌寒くて、まだ炬燵に潜り込んでいます。家にいるのが一番安全ですから…。
やっと渡米できました。でも提供者が現れるのが遅いといつ症状が急変するかわかりません。早く成功のニュースが聞けることを楽しみにしています。
1歳になるまでに何回手術をしたか、大人でも耐えられそうにないほどの苦しみをよく耐えたと思います。親御さんもつらかったでしょう。手術の成功を祈るのみです。
桜はもう散り始めています。風が強いと花びらがマンションの通路にまで飛んできて、掃除担当者を泣かせていますわ。
桜を見ると、季節がまた巡って来るなと感じます。
可愛い笑顔で元気になって帰国して欲しいですね。
子供たちの未来が明るく開ける日本、異次元の経済政策をうたう?岸田さんに
頑張って頂きたいものです
主は逝って桜は残る 花々が豪奢だけに
もののあわれが際立つ写真です。