両親の新墓ができたので、古い墓石の撤去と墓地を更地にして菩提寺に返還する日が決定。先月25日、神戸からやってきた弟一家と、近くに住む姉の立会いのもと、石材業者の手によって遺骨が取り出され、閉眼供養を済ませた。私は片道3時間半くらいかかるので欠席、開眼供養にだけ出席することにしていた。
後日、義妹が電話で話してくれたのだが、1年前、美作市を襲った集中豪雨の影響で墓地のすぐ横を流れる川が氾濫し、地盤が低いお寺の墓地が水浸しになったという。そして、その被害を受けていたことが1年も経って分かったのである。
墓石の下の納骨場所を空けてみると中は水浸し、石材業者が骨壷を取り出すのに苦労したそうである。身を屈め手を深く差し入れ、ようやく取り出してくれた骨壷の中は、ふたは閉まっているものの中には茶色い泥水がたまっていたという。水を切り、骨を白のさらしの袋に移し変えたそうだが、泥水に汚れた骨は、特に35年も経つ父の遺骨はもろくなっていたのか、ほとんどが形を成していなかったという。母の遺骨はまだ6年を経たばかりなので、まだましだったそうだが、これは墓地移転がなかったらこの先ずっと分からなかったであろう。
濡れた遺骨の袋をビニール袋に入れ神戸に持ち帰ってくれた義妹は、骨を洗うわけにもゆかないので3日ほど袋ごと日に当てて乾燥させたという。そして、5日の納骨まで毎日お線香を上げて供養してくれたそうだが、自分の親ならともかく、舅・姑の遺骨と夜を過ごすのは気味のいいものではなかっただろうと申し訳なく思った。
4日の午後の電車で出かけたが、近畿地方はこの日も猛暑日で暑いのなんの、やはり田舎とは違ってビル群の照り返しがきつい。迎えに出てくれた姪とともにマンションへ、夕方には仕事帰りの義妹がやってきて夕食を共にすることになっているという。繁華街のど真ん中にあるマンションの8階だが、生活するには便利そうでも、交通量や行き交う人の流れは激しく、田舎者はその人いきれに酔いそうである。
2人のおチビさんと遊んでいると夕方になり、義妹が到着。夕食を済ませ9時ごろまでおしゃべりし、明石の弟宅へ移動。ここへ来るのは何十年ぶりである。義妹の話のとおり、両親の遺骨2袋が並んでいて、生前は大男だった父と150センチ足らずの小さな母が、今は全く反対の大きさになっている。それを、「苦労かけたお義母さんに申し訳なくて小さくなっているお義父さんに見えない?」と義妹がいうので、本当だねと思わず笑ってしまった。
義妹はすごくユーモアのセンスのある人で、私がよく吉本新喜劇にゆけばいいのにといっていたくらい、朗らかで頭の回転の速い女性である。その義妹が面白いことを言う。「お隣さんが、最近、お隣はすごくお線香の匂いがするけど変じゃない? って通報されて警察が来たら、遺骨の入った袋が2つ。“ゆうれい長寿者”問題で世間が騒がしいときだけに、変な疑いを掛けられて警察に連れてゆかれるかもね。」と言って大笑いした。まさか、親の遺骨を隠し持つ者がお線香を供えて供養などしないだろうが、まあ、疑われてもおかしくはない状況だろう。
前夜は1時過ぎまでおしゃべりしていたのでぐっすり眠れた。朝食を済ませて姪の車でお寺の中にある墓苑でみんなと合流することになっている。まだ時間があったのでおチビさんと小道を歩いてゆくと、その小道は明石天文科学館のすぐ裏手に通じていた。ここからは明石大橋が一望できて、環境は最高。両親の墓も木陰の涼しい風の吹く申し分ないところにあった。墓石にはさらしが巻かれてあり、それを弟と息子とで取り除き、僧侶の開眼供養の読経にあわせ全員が焼香をすませると終わり。さらしは妊婦の腹帯にするといいそうで持ち帰るかといわれたが、わが親族には今必要な者はいない。「いるとすればお母さんだろ?」って声がして、すかさず義妹が「臨月です」と太ったお腹を突き出すので、みんなが大笑い。
その後は、近くのホテルで会食。義妹のお姉さん2人が来てくれており、おいしい料理と楽しいおしゃべりが2時間ほど続いた。それから、弟の長男が27日に新居へ引越ししたばかりなので「お宅拝見」ということになり、電車でJR六甲道駅へ。駅からマンションまでは雨降りでも傘が不要という立地条件のよさ、33階建ての27階だというから相当な値段であろう。
当然のごとくエントランスの立派なこと。セキュリティも抜群で、たとえ玄関へ入れてもエレベーターには乗れないシステムになっているそうだ。新居は甥のこだわりにこだわった様子がみてとれ、最先端の設備が取り入れられている。とくに、料理教室の講師であるお嫁さんのためかキッチンがすばらしい。内装も照明もセンスがあって、バス・洗面所・トイレはまるで一流ホテルかと思うようである。掃除機はコードレスの丸形、バリアフリーならどんなところでも勝手に掃除をしてくれるという優れもの、あれはいい。
電車の時間もあるので一足先に失礼して、JR六甲道駅の地下の本屋で文庫本を買って三宮駅へ。三宮で乗り換えたが、日曜日のせいか車内は満員。おまけに冷房装置の不具合で温度が高いがご容赦願いますとのアナウンス。結局、姫路まで立ったままで足はだるいし暑いわで、もうくたくた。やはり年寄りには田舎がいいわ。
後日、義妹が電話で話してくれたのだが、1年前、美作市を襲った集中豪雨の影響で墓地のすぐ横を流れる川が氾濫し、地盤が低いお寺の墓地が水浸しになったという。そして、その被害を受けていたことが1年も経って分かったのである。
墓石の下の納骨場所を空けてみると中は水浸し、石材業者が骨壷を取り出すのに苦労したそうである。身を屈め手を深く差し入れ、ようやく取り出してくれた骨壷の中は、ふたは閉まっているものの中には茶色い泥水がたまっていたという。水を切り、骨を白のさらしの袋に移し変えたそうだが、泥水に汚れた骨は、特に35年も経つ父の遺骨はもろくなっていたのか、ほとんどが形を成していなかったという。母の遺骨はまだ6年を経たばかりなので、まだましだったそうだが、これは墓地移転がなかったらこの先ずっと分からなかったであろう。
濡れた遺骨の袋をビニール袋に入れ神戸に持ち帰ってくれた義妹は、骨を洗うわけにもゆかないので3日ほど袋ごと日に当てて乾燥させたという。そして、5日の納骨まで毎日お線香を上げて供養してくれたそうだが、自分の親ならともかく、舅・姑の遺骨と夜を過ごすのは気味のいいものではなかっただろうと申し訳なく思った。
4日の午後の電車で出かけたが、近畿地方はこの日も猛暑日で暑いのなんの、やはり田舎とは違ってビル群の照り返しがきつい。迎えに出てくれた姪とともにマンションへ、夕方には仕事帰りの義妹がやってきて夕食を共にすることになっているという。繁華街のど真ん中にあるマンションの8階だが、生活するには便利そうでも、交通量や行き交う人の流れは激しく、田舎者はその人いきれに酔いそうである。
2人のおチビさんと遊んでいると夕方になり、義妹が到着。夕食を済ませ9時ごろまでおしゃべりし、明石の弟宅へ移動。ここへ来るのは何十年ぶりである。義妹の話のとおり、両親の遺骨2袋が並んでいて、生前は大男だった父と150センチ足らずの小さな母が、今は全く反対の大きさになっている。それを、「苦労かけたお義母さんに申し訳なくて小さくなっているお義父さんに見えない?」と義妹がいうので、本当だねと思わず笑ってしまった。
義妹はすごくユーモアのセンスのある人で、私がよく吉本新喜劇にゆけばいいのにといっていたくらい、朗らかで頭の回転の速い女性である。その義妹が面白いことを言う。「お隣さんが、最近、お隣はすごくお線香の匂いがするけど変じゃない? って通報されて警察が来たら、遺骨の入った袋が2つ。“ゆうれい長寿者”問題で世間が騒がしいときだけに、変な疑いを掛けられて警察に連れてゆかれるかもね。」と言って大笑いした。まさか、親の遺骨を隠し持つ者がお線香を供えて供養などしないだろうが、まあ、疑われてもおかしくはない状況だろう。
前夜は1時過ぎまでおしゃべりしていたのでぐっすり眠れた。朝食を済ませて姪の車でお寺の中にある墓苑でみんなと合流することになっている。まだ時間があったのでおチビさんと小道を歩いてゆくと、その小道は明石天文科学館のすぐ裏手に通じていた。ここからは明石大橋が一望できて、環境は最高。両親の墓も木陰の涼しい風の吹く申し分ないところにあった。墓石にはさらしが巻かれてあり、それを弟と息子とで取り除き、僧侶の開眼供養の読経にあわせ全員が焼香をすませると終わり。さらしは妊婦の腹帯にするといいそうで持ち帰るかといわれたが、わが親族には今必要な者はいない。「いるとすればお母さんだろ?」って声がして、すかさず義妹が「臨月です」と太ったお腹を突き出すので、みんなが大笑い。
その後は、近くのホテルで会食。義妹のお姉さん2人が来てくれており、おいしい料理と楽しいおしゃべりが2時間ほど続いた。それから、弟の長男が27日に新居へ引越ししたばかりなので「お宅拝見」ということになり、電車でJR六甲道駅へ。駅からマンションまでは雨降りでも傘が不要という立地条件のよさ、33階建ての27階だというから相当な値段であろう。
当然のごとくエントランスの立派なこと。セキュリティも抜群で、たとえ玄関へ入れてもエレベーターには乗れないシステムになっているそうだ。新居は甥のこだわりにこだわった様子がみてとれ、最先端の設備が取り入れられている。とくに、料理教室の講師であるお嫁さんのためかキッチンがすばらしい。内装も照明もセンスがあって、バス・洗面所・トイレはまるで一流ホテルかと思うようである。掃除機はコードレスの丸形、バリアフリーならどんなところでも勝手に掃除をしてくれるという優れもの、あれはいい。
電車の時間もあるので一足先に失礼して、JR六甲道駅の地下の本屋で文庫本を買って三宮駅へ。三宮で乗り換えたが、日曜日のせいか車内は満員。おまけに冷房装置の不具合で温度が高いがご容赦願いますとのアナウンス。結局、姫路まで立ったままで足はだるいし暑いわで、もうくたくた。やはり年寄りには田舎がいいわ。
快速だと明石以西は各駅停車になりますが、所要時間は30分も違わないので、新快速を1本乗り遅れたと考えればあまり時間は変わりませんよ。
行きは赤穂から乗るので空いていますが、相生あたりから込んで、立っている人が多くなります。
おっしゃるように、帰りは姫路までが込むので、普通にしたほうが楽かもしれませんね。
5日は京都が39.9度という暑さ、神戸も暑かったです。まだ当分続くそうですが、お彼岸には涼しくなるでしょうね。
ブログにも書いたけど後でパーティールームを見に行ったらけっこう広かったので、親戚一同集まった騒ぐこともできそうでした。
残念ながら宿泊はできないけど。
電車で来てもらえればすぐなので、また遊びに来てください。
うちもまた遊びに行きます。
時間がなかったので黙って帰ったけど、お疲れ様でした。これで一安心です。
最上階のパーティールーム、見たかったね。
もう電車の便も分かったので、また行くね。
これからはお墓参りに一晩どまりで行って、みんなに会えるのが楽しみになりました。
秋のみかん狩り、安東も行きたいと言ってるので日時を調整してぜひ行こうよ。
忙しそうだけど、体にだけは気をつけてね。