スーパーへ行ってみると、スイカが山積みされている。スイカやブドウを見ると、本格的な夏の到来を感じさせる。1玉1980円、えっ、こんなにするの? 玉で買ったことがないのでびっくりだが、4分の1でも500円近い値が付いているのだから驚くことでもない。
ブドウも色々な種類が並んでいる。大体、1房400~500円。でも、買ってまで食べたいとまでは思わない。というのは、私が子どもの頃は今のような種無しブドウはなくて、皮と種を取り出すのが面倒で、あまり食べたい果物ではなかった。でも、時々食べさせてもらったマスカットは好きだったが、今では1粒が何百円もする高級品となり、手の届かない高値の花になってしまった。
小さい頃、夏休みは母の実家で過ごすのが恒例になっていて、祖母がよくスイカやブドウ、まくわ瓜を食べさせてくれた。まくわ瓜は2つに割るとどろっとした種のかたまりがあって、そのあたりが一番甘くて美味しいのだが祖母はその部分をきれいに取ってしまう。スイカやブドウの種同様、飲み込むと盲腸になると言って、いつも祖母の監視の目は厳しかった。おかげで大人になっても種には神経質になっている。
ネットに、「スイカやブドウの種を飲み込むと盲腸になるってウソ? ホント?」という記事があり、独立行政法人まつもと医療センター松本病院外科・救急医療部長の小池祥一郎医師の談話があった。
「ちまたで『盲腸』と呼ばれている『虫垂炎(急性虫垂炎)』は、盲腸の先の突起部分『虫垂』が炎症を起こしたもの。『虫垂』は草食動物であったなごりで、ヒトでは数センチに退化しています。虫垂炎の原因は不明ですが、糞石(ふんせき)といわれる食物のカスが虫垂にたまったりすると血行障害を起こし、そこに細菌やウイルスが感染することで炎症を起こすという説があります。ただし、種を飲みこんだからといって、種が原因で虫垂炎になることはありません。虫垂炎で切除した虫垂にスイカの種があったことはありません」と語っている。
ちなみに、虫垂炎の症状は人それぞれで違うそうだが、これまで「急に右の下っ腹が痛くなったら盲腸?」と考える人は多かったと思う。では、本当の虫垂炎は、どんな症状なのか。「虫垂炎は炎症なので、数時間から数日かかるのが一般的です。そのため痛みの前に、風邪っぽいとか、みぞおちあたりが痛いとか、モヤモヤする、食欲がない、お腹が張る、微熱(子どもの場合は高熱)があるといった前駆症状があるケースが多い」という。虫垂炎の診断は診察と血液検査だけでは難しいそうで、正確な診断は超音波やCTなどの検査が必要であると…。
私の場合である。5年前の1月中旬、夜中にみぞおちのあたりがシクシク痛む。既往症の十二指腸潰瘍の再発かなと思った程度の痛みで、朝になってかかりつけの医院に行ってエコー診断をしたが異常なし。とりあえず鎮痛剤で様子を見ようと言うことになったが、「それでも念のため血液検査をしてみようか」の医師のひと言から始まった。
「白血球が異常に増えている。おかしいので総合病院でCT検査を…」と言われ、紹介状を書いてくれた。その頃はもう痛みも収まっていたし、イヤだなあと思いながら総合病院へ。検査が終わり、「急性虫垂炎です。すぐに手術しましょう」にびっくり仰天、痛くもなんともないのに…。医師が言うには「盲腸が変にねじれて裏側に回っていてエコーでは見えなかったようです。すぐ入院してください」「困ります。痛み止めで日にちを稼げませんか?」「ダメです。すぐ手術が必要です」「なら2時間だけ時間をください。入院の用意をしてきます」と無理やり時間をもらってタクシーで帰り、入院の支度をして再度病院へ。痛みもないのにと腑に落ちないまま「まな板の上の鯉」となったのである。
局部麻酔は医師や看護師の会話が丸聞こえでイヤだネ。「血圧が50に下がりました」「それじゃあダメだ」「そうそう、そこだ」と新米の助手を叱る声、腸を引っ張るのが見えなくても感覚で分かる。切り取った盲腸は親指くらいか、黄色い色でいかにも化膿しているのが分かる。「化膿しきっていて破裂寸前、放置していたら大変なことになっていたかも…」と言われ、二度びっくり。盲腸って激しく痛むものでもないのである。
すっかり話がそれてしまったが、まだ「盲腸」を持ってる方、ブドウは種無しが多いから大丈夫だが、スイカの種を飲み込んでも大丈夫ですよ。
こんにちは
梅雨の晴れ間も昨日まで、今日は朝から曇りですが蒸し暑いです。
ブログに出てくる医師は大丈夫だというけど、昔からスイカの種は注意するように言われていたということは、何らかの根拠があってのことかもしれませんね。
全部取って食べるなんて不可能ですが、できるだけ取ったほうがいいのかも…。
♠亀の川登さま
腸をつつく手術をして、その後まもなく腸閉塞で再手術したという話はよく聞きますね。
盲腸はすごく痛むと聞いていたので、1人暮らしの私は盲腸になって痛くて動けなくなったらどうしようと、とても心配してました。でも、ほとんど痛まななかったので自分で入院の用意ができて助かりました。
亡母は盲腸は手術することはありませんでしたから、誰もがなる病気でもなさそうですね。
♠ miさま
十人十色といいますが、盲腸の症状もそうみたいですね。
私は根性がねじれたひねくれ者ですから、盲腸も同様にねじれていたのでしょう。でも、1人で入院の用意もできたのでよかったと思っています。救急車なんて呼ぶのはイヤですものね。
最近の盲腸の手術はホチキスでとめたような縫合なので、今ではどこを切ったのか探してもわからないほど痕跡がありません。
また、糸が自然になくなってしまうという縫合の仕方もあるそうです。
昔の人の盲腸のあとははっきり分かりますよね。
私の母も高齢で盲腸言われ手術、1週間ばかり入院しましたが、それからしばらくたって今度は腸閉塞ですと言われまた手術。腸閉塞とは手術して腸を触るとねじれて元に戻らなくなるなることがあるそうですね。これって医師の責任ですよね。
因みに私は68歳になりますがまだ盲腸の手術をしていません。もしかしてもともと盲腸なんて無いのかも・・・
スイカの種、大丈夫なんですか!
たしかにいちいちあの種をとってから食べるのは、なかなか面倒なものがありますよね。
母親からスイカの種を一緒に食べると「おなかが痛うなるよ」といわれて育ちましたが、子供のころからの疑問が氷解しました。
先日姪が盲腸でしたが、前日の夜からそうとう痛んだといいます。
私のように痛みも治まったらそのままにするでしょうし、そうなるととんでもないことになります。
やはりおかしいなと思ったら医師の診断を仰ぐことが必要でしょうね。
先人の言うことに間違いはないのかも…。
そういうことがあると、排泄されなければ腐敗するものが虫垂に入ることはありそうで、種の盲腸説もありそうな気がします。