日々起きる事件・事故に気をとられ、過去にどんな悲惨な事件があっても、関係者でない限り、いつの間にか忘れてしまう。そして、誰の記憶にも残らなくなった頃に判決が下ったという小さな記事を見つける。まあ、それでいいのかもしれない。何事も過去にとらわれては前へは進めないから…。
この事件も、そういえば、というくらいの記憶しかないが、新聞報道やテレビのワイドショーを見れば、なんとむごい事件だったのかと改めて思う。
大阪府阪南市の自宅で2004年、同居の男と一緒に、当時19歳だった無職の長男を虐待し餓死させたとして殺人罪に問われた母親の北村由美子被告(50)に対し、12日、懲役12年の判決が下された。
弁護側は「被告は同居の男に恐怖心で支配され歯向かえない状態だった。殺意も、長男がこのままでは死ぬという認識もなかった」と無罪を主張。検察側は「積極的に虐待行為に加担した揚げ句に見殺しにした。親の義務を放棄した反社会性のある極めて悪質な犯行」として懲役15年を求刑していたそうである。
当時、母親は無職の男(44)と、その男の知り合いの女(32)、長男昇平さんとの4人の奇妙な同居生活を送っていた。男は昇平さんの収入を当てにしてたらしいが、思い通りに働かなかったため、2004年4月下旬から7月中旬にかけ、しつけと称して殴るけるの暴行を繰り返したという。その上、数日に一度しか食事を与えず、水も制限し、トイレさえも自由に行かせなかったそうだ。また、殴るけるの暴力だけでなく、タバコの火を足に押し付けるなどの虐待を繰り返し、その火傷のため足は化膿してはれ上がり、膿のため悪臭を放つようになり、もはや自力で立つこともできなくなっていたという。長男は食事も自分では食べられないほど衰弱して、182cm、66キロあった体重も、死んだ時には32キロしかなかったそうである。男と母親は昇平さんが死亡することを知りながら虐待の発覚を恐れて放置し、とうとう8月2日に餓死させたという事件である。
19歳にもなっていながら、抵抗も、逃げ出すこともできなかったのかと疑問に思うが、体格の割には気弱な青年だったのかもしれない。私の憶測に過ぎないが、地獄のような虐待から逃げようと思ったときには、もう足の傷が悪化して自力で立てなくなっていたのだろう。母親は我が子への母性より、男への肉欲の愛を選んだということか、あまりに情けない。子どもは親を選べないというが、この長男はどんな思いで死んでいったのだろうかと思うとやるせなくなる。犬や猫でさえ、我が子を必死で守る豊かな母性を持っているというに、ひと歳とったいい大人の親が、我が子への虐待を目前にしながら守ってやらなかったということは、自分が手を下したも同じである。その代償が懲役12年、亡くなった長男の無念さを思えば、決して重い判決だとはいえない。男は分離裁判で無罪を主張しているという。また、もう一人の同居の女の罪は、どうなったのだろうか。
この事件も、そういえば、というくらいの記憶しかないが、新聞報道やテレビのワイドショーを見れば、なんとむごい事件だったのかと改めて思う。
大阪府阪南市の自宅で2004年、同居の男と一緒に、当時19歳だった無職の長男を虐待し餓死させたとして殺人罪に問われた母親の北村由美子被告(50)に対し、12日、懲役12年の判決が下された。
弁護側は「被告は同居の男に恐怖心で支配され歯向かえない状態だった。殺意も、長男がこのままでは死ぬという認識もなかった」と無罪を主張。検察側は「積極的に虐待行為に加担した揚げ句に見殺しにした。親の義務を放棄した反社会性のある極めて悪質な犯行」として懲役15年を求刑していたそうである。
当時、母親は無職の男(44)と、その男の知り合いの女(32)、長男昇平さんとの4人の奇妙な同居生活を送っていた。男は昇平さんの収入を当てにしてたらしいが、思い通りに働かなかったため、2004年4月下旬から7月中旬にかけ、しつけと称して殴るけるの暴行を繰り返したという。その上、数日に一度しか食事を与えず、水も制限し、トイレさえも自由に行かせなかったそうだ。また、殴るけるの暴力だけでなく、タバコの火を足に押し付けるなどの虐待を繰り返し、その火傷のため足は化膿してはれ上がり、膿のため悪臭を放つようになり、もはや自力で立つこともできなくなっていたという。長男は食事も自分では食べられないほど衰弱して、182cm、66キロあった体重も、死んだ時には32キロしかなかったそうである。男と母親は昇平さんが死亡することを知りながら虐待の発覚を恐れて放置し、とうとう8月2日に餓死させたという事件である。
19歳にもなっていながら、抵抗も、逃げ出すこともできなかったのかと疑問に思うが、体格の割には気弱な青年だったのかもしれない。私の憶測に過ぎないが、地獄のような虐待から逃げようと思ったときには、もう足の傷が悪化して自力で立てなくなっていたのだろう。母親は我が子への母性より、男への肉欲の愛を選んだということか、あまりに情けない。子どもは親を選べないというが、この長男はどんな思いで死んでいったのだろうかと思うとやるせなくなる。犬や猫でさえ、我が子を必死で守る豊かな母性を持っているというに、ひと歳とったいい大人の親が、我が子への虐待を目前にしながら守ってやらなかったということは、自分が手を下したも同じである。その代償が懲役12年、亡くなった長男の無念さを思えば、決して重い判決だとはいえない。男は分離裁判で無罪を主張しているという。また、もう一人の同居の女の罪は、どうなったのだろうか。
警察は民事介入できないですが児童相談所は嫌われてもどんどん問題がある家庭に入り込んで子供を救って欲しいです。
これだって立派な少子化問題改善策やと思う。産まない私がえらそな事は言えないですが~(笑)