つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

ホリエモンと宮内被告・・・

2006-05-24 | Weblog
 5月26日に、ライブドア前取締役宮内亮治ほか4人の被告の初公判が開かれることになっている。これによって、またぞろホリエモンの話題で巷が賑わうことだろう。
 時代の寵児ともてはやされ、怖いものなしの頂点に立っていたホリエモンが、いまや被告の身となったこの落差は大きく、自分にとっては大きな予想外のことであろう。同年代の若者が同じ意気に燃えて集い、一つのものを育ててきたその絆は、今となってみれば仮想的なものでしかなかったのか。今では袂を分かち、公判では真っ向から対立することになるというが、今の彼らの心情を知りたいと思う。やはり人間の絆とは所詮はもろいものであり、いざとなればわが身の保身が最優先するのだろうか。何がそうさせたのか、5月23日の読売新聞記事から興味ある記事を見つけたので抜粋した。

 宮内亮治被告が、堀江貴文被告の関与を東京地検特捜部に供述したきっかけは、事件発覚後に堀江被告が見せた配慮に欠けた態度だったことが関係者の話で分かった。宮内被告は26日に東京地裁で開かれる初公判で起訴事実を認める方針であり、一方、堀江被告は無罪を主張しており、分離ではあるが裁判で元トップと元ナンバー2が真っ向から対立する構図となる。
 宮内被告は、今年1月16日にライブドア本社などが捜索された直後には、ライブドアが上場廃止を免れるためにも堀江被告をかばおうと考えていた。そして、堀江被告ら幹部が集まり、捜査への対応を協議した会議で、宮内被告は「社長だけは守るべきだ。調べを受けたら、おれが全部決めたと言えばいい」と提案した。ところが、堀江被告は、宮内被告の心中を推し量る様子も見せず、「おれ何も知らないよね」と、自分の関与を否定する発言を繰り返したという。
 堀江被告に自己保身の姿勢を感じ取った宮内被告は、「堀江被告をかばうのはバカらしい」と堀江被告との“決別”を決意した。そして逮捕されて以降、こうした心境や堀江被告が一連の粉飾工作などに関与していた経緯を供述したという。

 その人の何気ない一言が大きな不信に繋がることはよくあることだ。ましてやトップの人間が自分の保身をはかる態度をみせたことは、部下の信頼感を失わせても仕方なかろう。今までも政界・経済界などで、事件が起きると部下に責任を押し付け、トカゲの尻尾きりを図り、そのために自殺に追い込まれた人の数も少なくない。
 現代において、人のために自分を犠牲にするなんてことはありえない。親でさえ子どもの犠牲になることは稀で、むしろ子どもが親の犠牲になることの方が多い世の中である。ホリエモンは甘かったのだろう。人生の挫折も知らず順風満帆すぎて、人や物の真実が見えなかったのかもしれない。自ら「生き急ぎすぎた」と言わしめたホリエモン、すべての罪を一身に受け、償い、これからゆっくりと生き直すべきだろう。
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1 コメント

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Unknown (関西のヤングばーば)
2006-05-24 14:01:01


 ライブドアの株が昨年300円くらいから、あれよあれよという間に700円に達し、にわかトレーダーが増えたのは事実。でも損をした人も半端な数字じゃないから、おそろしいねー。

 株式を投資と呼ばず投機というのはこのことか。人生が狂うほど賭けてはいけないよ。という戒めと思えばいい。
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