駅伝モードから一転、今日は年末から録画していてたまっていた音楽番組を二つ見ました。
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」モーツァルト
フルトベングラー氏指揮の1954年の古い公演でしたがカラーでした。しかし録音は当然ながらmono。フルトベングラー氏が指揮しているカラーの映像ってそう見られるものではなさそうな気がします。ストーリーも面白かったです。ジョバンニの女好きは重症ですね。そして従者のレポレッロ、いい味出していたと思います。ジョバンニとのやりとりは漫才でした。女性も面白かったです。それぞれの役の人がその役のキャラを端的に演じていて分かりやすかったです。そしてジョバンニのあの結末は当然でしょう。石像に化けた騎士長最高でした。他の指揮者の公演はどのようなのでしょう。見てみたいです。
その後トスカニーニ氏指揮のワーグナーも録画していたのですが、後で見ることにします。
クラシックハイライト2010
昨年のクラシック界のハイライトを紹介した番組でした。バレエ、オペラ、管弦楽、室内楽、ピアノ、NHK音楽祭を放送していました。バレエでは英国ロイヤルバレエのロミオとジュリエットの日本公演が出てきました。プリンシパルの吉田都さん、今回が英国ロイヤルバレエ団での最後の公演だったようです。しなやかで流れるような演技の中熱い感情もうまく表現していて素敵でした。オペラではソプラノ一人が舞台に上がるアンネ・フランクや、琵琶湖で行われたトリスタンとイゾルデの抜粋が。イゾルデ役の小山由美さんの最後の熱唱にひっぱられそうでした。管弦楽では復帰した小澤征爾氏の復帰後第一号の演奏が。チャイコフスキーの弦楽セレナーデ第一楽章でした(曲は何度も聴いたことがあるのに曲名は初めて知りました(汗))心打たれる演奏でした。彼の復帰への思いをこめて選んだこの曲の指揮に向けての番組も録画していたので見なくては。室内楽も樫本大進氏の四重奏、庄司紗矢香さんのリサイタル、古楽、バッハ、現代音楽、屋外でのストラトヴァリウスの演奏など多様な内容で面白かったです。ピアノは昨年はショパンイヤーと言うことで、ショパンコンクール優勝者のユリアンナ・アヴディエヴァさんとNHK交響楽団のピアノ協奏曲第1番の第2、第3楽章からラ・フォル・ジュルネの一部をはじめショパンの演奏がいろいろ紹介されました。そしてNHK音楽祭!私達が行ったプレヴィン氏指揮NHK交響楽団のブラームスの交響曲第3番も出てきました。いいです。第3楽章最高です。その後数回聴いたので曲自体もなじみのあるものになりました。その他パーヴォ・ヤルヴィ氏指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団のベートーヴェンの交響曲5番運命、ズ―ビン・メータ氏指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団のベートーヴェンの交響曲第6番田園、そしてニコラウス・アーノンクール氏指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、アルノルト・シェーンベルク合唱団とソリスト5人によるバッハのミサ曲ロ短調で幕を閉じました。巨匠と言われ今回が最後の来日だと言われているアーノンクール氏、すごすぎでした、神々しくて!。さすが巨匠であります。生演奏はもっとすごかったでしょうね。その場にいた人たちは天国だったでしょう。チケットが高いのももっともだったでしょう。80歳でもう日本には来られないだろうということです。もし来られるのだったら足を運ぶことも脳裏に入れたと思いますが、その思いはおそらくかなわないと思うので、youtubeやCDや今日の録画で、彼の音楽を楽しんでいきたいです。
アーノンクール氏の指揮でなくてもバッハのロ短調聴きに行きたいなあ。この番組、端折っていたところもありましたがさすがハイライトのダイジェストだけあってうまくまとめていたと思います。
追記)
小澤征爾さん、腰痛の手術のため今月末の公演は取りやめられるということです。公演を楽しみにしていた人たちは残念だと思いますが、しっかり治されて良くなられますように!
小澤征爾指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ チャイコフスキー作曲弦楽セレナーデ