先日、名古屋で娘の結婚式を執り行なった
結婚式は両家の一番身近な親族だけを招待しての式なので、
総勢22名ほどの小さな結婚式だった
質素な結婚式ではあったが、
皆から祝福してもらい娘達もさぞ喜んでいたと思う
そんな質素で小さな結婚式だったが、
二人でいろいろと式場側と打ち合わせしてくれたのだろう
その中に、最後に締めくくりに両親への手紙を娘が読み上げてくれた
お父さん、お母さん
28年間、今まで私を育ててくれて、
本当にありがとうございました
勉強が嫌いでお世辞にも出来が良い娘とは言えなかったと思いますが、
特に大きな怪我、病気もなく日々健康な身体で過ごす事ができました
いつも大きな声で元気が良いね!と沢山の人から褒めてもらえたのは2人のお陰です
お父さんは、
私と弟が小さい時からいろんな所に連れて行ってくれましたね
海、山、川、温泉…数え切れない程あちこち行きました
お父さんは魚に詳しいので、珍しい魚のことを教えてくれたり、
自分で釣ってきた魚をかっこよく下ろしてくれたりしたので、友達に自慢できました
怒るととっても怖いのは小さい時から身にしみていたので、
正直取っかかりにくい所がありました
ですが、ここ最近は少し優しくなった気がします
もう少し親子できちんと会話をするべきでしたね
ごめんなさい
お母さんとは、
他の人から「姉妹みたいに仲が良いね」と良く言われましたが、
その分、ケンカも沢山しましたね
心ない事も言ってしまいました
本当にごめんなさい
実家を離れて家事をするようになって、
お母さんの凄さを実感しました
働きながら掃除、洗濯、料理まで全てこなしているお母さんを見本に、
一歩ずつ近付いていきたいです
ご飯、とっても美味しかったです
もし良ければ今後も色々教えてください
弟へ
遊び相手になってくれてありがとう
今の仕事、向いていると思うので、
これからも頑張ってね
婆ちゃんへ
夏休みと冬休みに、婆ちゃんの家に泊まりに行くのが本当に楽しみだし、
色んな所に遊びに連れて行ってくれてありがとう
爺ちゃんに花嫁姿をお見せ出来なかったのだけが心残りです
身体に気を付けて長生きして下さい
私は、この家に生まれて良かったです
本当にありがとうございました
まぁ、結婚式でのお決まりな手紙の内容ではある
しかし、これまで娘から手紙などもらったは記憶が無く、
親子で手紙など照れくさい
でも、面と向かって言えない事が、
手紙としてなら素直な気持ちで伝わる
娘の結婚式では最後まで涙だけは零さないと心に決めていた
最後の最後に右目から一筋の『汗』が頬を流れてしまった…
そう、涙なんかじゃねぇよ、汗だ!
俺は人一倍汗かきだからね…(^^;;
なんて強がっているが、
嬉しい内容の手紙だったと思う
この手紙は大事にする…