今日の症例報告は、凄いです。
上顎大臼歯部が歯周病でいよいよ駄目になりました。
部分義歯では、歯の喪失を又招くだけで根本的解決にはなりません。
患者さんとご相談の上、インプラントにご決断されました。
しかし、問題は歯周病が深いだけではなく、上顎洞までの距離がない、骨の厚みがない、通常なら100%サイナスリフトになるだろう、と言うこともありました。
そこで、私は敢えて抜歯即時植立で手術させて下さい、とお願いしました。
理由は、骨、歯茎等の組織がなるべくある状態でそれらを活用して治したかったからです。
手術前が一枚目の写真の上の段、手術直後が下の段です。
それから、二枚目の写真の上の段がおよそ一年後、下の段が二年後です。
抜歯即時植立、サイナスリフトなしで綺麗に治っているのが分かります。
勿論、サイナスリフトなしですから、ソケットリフトで骨造成しています。
ソケットリフトの骨でインプラント固定して、周囲に骨造成して治しています。
たった一回の手術で、しかも低侵襲でやりましたから患者さんは腫れも痛みもありませんでした。
歯が入るまではやや時間がかかり半年かかりましたが、サイナスリフトして治すのに比べればかなり短い期間です。
私は今まで上顎大臼歯部に何百回と手術して来ましたが、サイナスリフトは八回しかしたことがありません。
殆どの症例でソケットリフトで解決出来て来ています。
厚み一ミリと言う極限的に薄い症例でもです。
サイナスリフトは余りに安易に行われ過ぎ、と私は考えています。
だから、事故が多発しますし、インプラント手術で大変な思いされる方が後を絶たないのです。
それは、抜歯即時植立にも言えます。
ただ抜歯即時植立は余りに失敗、脱落が多いと言う事実が明らかになり始めて、皆が避けるようになって来始めたようですが。
今のインプラント業界は、安易に難症例と思われるものにすら誰でもが手を出したがる傾向があります。
本当はちゃんと出来る専門家がやるべきなのに、ボーダーレスになっているのです。
患者さんも近くの歯科医でではなく、行ける範囲内で専門家にいくべきだ、と認識いただきたい、と思います。
現に私の元には、イギリス、アメリカの海外始め、沖縄から青森までインプラント手術をお受けに来られています。
ご遠方の患者さんは、手術だけお引き受けする、と言うこともしています。
専門家によるインプラント治療で、楽に早く綺麗に治す。
日本全国、海外からもお引き受けします!
その方が結果的に時間と費用の節約になりますし、何よりも早く綺麗に治り、そこからの人生を楽しんでいただきたいからです。
インプラントは腕のある経験豊かな専門家に!
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