2025問題。
言うまでもなく、日本が最大数の高齢者を抱える年、と予測されている年のことです。
2025年には、1960年生まれである私も65歳を超え、通常なら会社勤めも終わり、生産者世代に終わりを告げ、年金世代を迎えることになります。
つまり、2025年には、生産者世代人口と扶養者世代人口の対比が最も厳しい状況に陥り、この国が内部崩壊する、と予測されている訳です。
私も子供を持っていますので、次世代に負担掛けるのは嫌だ、と考えますし、自分のことは自分でしよう、と考えています。
幸い、私の仕事は生涯現役が出来ますし、外科医としてメスが振えなくなったとしても、私には総義歯治療家として仕事し続ける道があります。
ブログでも良く書いていますが、自分自身での人生設計では75過ぎ位までは外科医で頑張れる、実際師匠のラム先生は70過ぎて尚仕事し続けられて、良いお手本を示してくれてますので、外科医として頑張れそうだな、と言う限界に挑むつもりでいて、厳しそうだなと感じだしたら総義歯治療家として完全復活して仕事し続けよう、と決めています。
勝手な設計そのものですが・・・
で、私の考えは、いつもの通りなんですが、生涯現役主義、です。
勿論、資産形成して、悠々自適な老後送れる方は好きに為されれば良い、と思います。
でも、私は仕事し続け、社会と関わり続ける、色々と刺激受ける生き方し続ける方が楽しいのでは、と思うんです。
そうして、出来る限り沢山の方が、生産者側に回る、そう言う社会の実現が良いんではないかな、と考えています。
実はこれって、日本は江戸時代に実現しているんですよね・・・
文化、文明、社会が成熟し、生涯現役で宵越しの金は持たない、でも生きていけた社会。
自給自足、仕事し続けながら、特に資産形成しないでも、お互い様で支え合いながら慎ましやかに暮らして行く、そう言う人類としての理想社会を、日本人は江戸時代に一度創り上げ、経験しているんです。
それを復活させれば良い。
私はそう思います。
そして、ここから私に仕事関連のお話になりますが、生涯現役で頑張り続けられる為にも、歯が凄く役に立つ、噛めること、咀嚼嚥下出来て、自分が好きなものを好きなように食せる、そう言う人生が送れるお手伝いが歯科なら出来るんです。
口腔内の機能が保たれている方々が如何に元気で、若々しいか、私共は日々本当に感じています。
実は私は老後の人生こそ正にその方にとって一番大事な時期なのでは、と思っています。
と言うのは、仕事の務めも果たした、子供も育てた、後は夫婦2人だけで、本当に自分達だけのことを考えて人生を送れる時になっている、それが高齢者世代だから、と言うことを言いたいのです。
そう言うお手本を2025問題で解答として見せて欲しい、そう考えるんです。
老後の人生が一番楽しみ、と言えるそう言う生き方。
間違っているでしょうか?
勿論、仕事して来た人生、子供育てて家庭過ごした人生も思い出深い素晴らしい人生でしょう。
でも、高齢者の方々とお話させていただくと、今が一番です、と一様に言われることばかりなんです。
それまで過ごして来た人生を否定しているのではなく、その延長にあるからこそ、今が一番、と。
自分のことだけに本当に誰にも責められない、それで良いと言って貰える、その時に来ている、と。
そう言うのが良いのではないでしょうか。
私はそう思います。