患者さんは皆さん生えている歯冠部が壊れることで、歯が悪い、治さなければならない、と考えられます。
ところが、歯周病とか歯根破折とかで骨が溶け、歯茎の喪失が起こって来てても、歯冠が崩壊していなくて痛みもないと、何とかなるのではないか、と考えられたりしてしまうのです。
これは、重大な間違いです。
本当に大事なのは、基礎部分である骨、歯茎なんです。
家で言えば、骨、歯茎に当たる部分が土地、地盤に当たります。
そして、歯冠が家の部分になるんです。
家は、地盤が悪くて、基礎がしっかりしていないとチャンと建ちません。
それと同じで、歯冠部も骨、歯茎の部分がしっかりとしていないと駄目に成る、つまり、歯がなくなってしまう、となるのです。
歯冠部の悪くなっているのは分かり易いですが、基礎部分、骨と歯茎が悪くなってしまっているのは分かり難いんです。
今日紹介しているレントゲン写真は1枚目と2枚目が同じ患者さんで、術前、術後です。
1枚目では、歯根周囲に黒い画像が見られ、歯根周囲の骨が溶けだして失われている歯周病に侵されているのが写っています。
2枚目では、どうしても残せない小臼歯は抜歯されてインプラントに置き換わっています。
その後ろの大臼歯周囲には、歯周再生治療を行っていて、骨材を充填して骨の再生、歯茎の再生誘導が行われているのが写っていて、歯根周囲の黒い影が消えて白い粒々で嵩が部屋されているのが写っています。
3枚目の写真は、1枚の中に上下で術前術後のCTレントゲン写真が写っています。
上の術前画像は、歯根周囲にやはり黒い影が取り巻いており、骨が失われている、特に頬側が殆ど失われている状態になっているのが写っています。
下の術後画像は、インプラントが植立されていて、周囲に白い骨材の充填された粒々の再生手術がされているのが写っています。
しかも、インプラントから歯冠部を装着している、即時修復処置をしているのも、インプラントから角のようにアバットメントと言う歯冠を支える部分が作られているのが写っています。
これが歯根破折で、顎骨が失われてしまったモノに対して、抜歯即時植立即時修復、同時骨再生GBR、歯茎再生インプラント治療出来ている、と言う証拠写真なのです。
歯根破折して、骨がなくなったのを再生させながら、インプラント植立して歯を綺麗に装着する、と言う治療をしています。
こう言う治療が、世界レベルでも最高峰レベルのモノになるのです。
4枚目の写真も同じで、上の画像は抜歯直後のCTレントゲン写真で、骨が相当に失われているのが見えます。
4枚目の下の画像では、インプラント周囲に白い骨材で顎堤再建されている画像が写っています。
しかも、歯冠修復されている証拠のアバットメントがインプラントの装着されいるのが見えます。
骨の量の少なさから、私自身もよく即時修復出来たものだ、と感心していますが、チャンと植立時に35N以上と言う強い力で捻り込むことが出来たからこそ、こう言うことが出来ているのです。
ここも大きな鍵になります。
35N以上と言う強い捻じ込む力を得られるように植立出来る技術力を持っていること、ここが私が世界に誇れる最大のインプラント手術力です。
だからこそ、部分的に歯がない患者さんに、世界でも類を見ない部分即時植立即時修復（荷重）インプラント治療800症例、にもなろうとしている理由なのです。
そして、何より大切なのが顎堤再建です。
顎堤さえしっかりと再生出来れば、1枚目2枚目の写真の患者さんの様に歯牙を保存することも出来ますし、3枚目4枚目のインプラント治療のようなギリギリの骨しかないモノでも長期的に安心出来る大本になるのです。
これが本当に大事です！
ただインプラント出来れば良い、と言うことではない、と言うことが分かっていただければ嬉しいです。
家を建てるには基礎が大事、歯冠が修復出来て安心出来るには骨と歯茎＝顎堤、とお分かりいただけた、と思います。
他でされている即時植立インプラント治療と違う、顎堤再生再建をも1回の愛護的低侵襲手術で痛くなく腫らせずに治す！それがKMインプラントセンター、サムライインプラント法、なのです。
直ぐに綺麗な歯が欲しい、でも、長く持つように顎堤の再建、安定も欲しい、現在のインプラント治療では矛盾する、と言われている方法を私共は編み出しました。
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松元教貢即時荷重インプラント専門書著者 @mgenchan