インプラントの本当の情報を患者さんにて提供するブログ、ゲンちゃん先生です。
今日は患者さんのリクエストにより、インプラント治療の情報を書かせていただきます。
この患者さんです。
開業当初からの患者さんですので、20年以上になる方です。
臼歯部がなくなって、部分義歯になられ、歯根を使って噛む力を受け止めよう、と言う治し方をしていました。
でも、
右下の歯が噛む力に負けて、とうとう割れてしまったんです。
それが2011年。
そうしたら、やはり部分義歯で痛くて噛み難い、と言う問題が起きてしまいました。
そこで、ではインプラントでと言う話が出たのですが、その時患者さんは85歳。
大きな声では言えませんが、お身体も心配な状態で、通常のインプラント固定式ブリッジはちょっと無理、と言うことでした。
そこで、では部分義歯支えるだけのインプラントで、それに義歯乗せて噛む力負担させれば義歯で噛めるんじゃないですか、と提案したら、ではそれでとなって、レントゲン写真の状態になりました。
勿論、即時荷重つまり手術した日から部分義歯の咬合力を支えさせる、と言うインプラント治療です。
そして、無事噛んでも痛くない、楽だ、と喜んで貰えました。
今日娘さんがご自身のメインテナンスでお越しになり、先生ありがとうございました、6月に亡くなりました、とご報告いただきました。
92歳8ヶ月で眠るように旅立たれたそうです。
先生が埋めたインプラントしっかり骨に付いていて、ちゃんと骨壺に納めさせていただきました、とお話して下さいました。
お蔭様で、亡くなる2日前まで好きなお寿司を5皿も召し上がられてたそうです。
インプラントをあの時決断して良かった、そのお蔭で食べることに関しては困らないで過ごしていました、と感謝されました。
そして、今日のブログネタに、と言って下さったので、書かせていただきました。
インプラントオーバーデンチャーと言う選択、があるんです。
インプラントと言うと、何でも固定式で治す、と言うことではないんです。
この方法で、インプラント本数を減らせますし、手術もごく小さくできるので、患者さんは経済的にも、肉体的にも楽なんです。
但し、噛む力強い方は、金属床にしないとプラスチックの入歯では割れるかも・・・
こう言うインプラントの治療選択肢、があることも知って置くと良いでしょう。
インプラントオーバーデンチャーの利点は、
1、インプラント本数を少なくできるので費用が経済的。
2、手術も小さくて辛くない。
3、お顔のボリュームを入歯で造れるので審美的。
4、虫歯とかで歯を失っても、入れ歯なので補修が直ぐできる。そうして長く使っていくことが可能。
5、入れ歯なので、外しての清掃が楽である。
と、インプラントで固定式で治すのに比べても、考える価値がある治療方法なんです。
本日はリクエストのお応えして、ブログを書かせていただきました。
インプラントオーバーデンチャー、知って置いて下さい。
では又。