患者さんの為にインプラントの本当の話を書くブログ、ゲンちゃん先生です。
本日も残念な実例からのお話を書きます。
これです。
インプラントがブリッジを切断したら、撮れてしまっていました。
実は3年前に始めて来られた時に、既に下のレントゲン写真のような状態でした。
もうこの時から怪しい状態ですよ、とお話していて、この8月の猛暑で身体がまいってしまったのと、強く噛まれた瞬間、何かおかしな感じで痛みが走った、と言われて急患で来られました。
その時のレントゲン写真が下の状態です。
残念ですが、これはもう骨と付いてないと思います、切断すれば外れてると思います、とお話しました。
そして、切断したら最初の写真の状態で、グラグラで指で摘まんで取れました。
事前のご相談で、この部位歯がなくなってしまうので、同時にインプラントを、と言うことで、私が即時荷重インプラントさせていただきました。
ピンポイントで植立しなければならない、と言う大変に難しい状況でしたが、独自に創意工夫した手術術式でやり遂げました。
即時荷重できる為の必要充分条件、植立時の抵抗力を計ると60~80Nと充分な初期固定を出すことができ、動揺度を測定するペリオテスト値でも-3~4と大変良い数値でした。
これで安心して、即時荷重出来ます。
以下の写真が、初期固定トルク値を計っている所です。
このようにしっかりとした初期固定を出せる植立を出来る技術は、2000年からの独自の創意工夫、改善改良によるものです。
駄目になったインプラントと私が再手術したインプラント、骨への埋まり方が違うのがお分かりいただけると思います。
やはり、インプラントはしっかりとした長さで埋めないといけません。
そして、もう一つ歯茎の条件整えるようにして埋めると言うことです。
歯茎の条件を改善しながら埋める技術、がとても大事です。
と言うことで、今日の結論。
長期経過の良いインプラントは、しっかりと埋める、そして、歯茎のコンショディンも整える、です。
これらを1回きりの手術でちゃんとするのって、なかなか難しいんですよ。
すみません、ちょっと自慢しました・・・
では又。