20年前即時荷重インプラントは否定されてました。
特に上顎への臼歯部は骨が柔らかいことが多く、絶対に不可能だ、と言われていました。
それでも、私は患者さんの求めを叶えるためにやり始めてました。
その時にたった一つ頼りにしていたのが、恩師ラム先生に教えられた植立トルク35Nを超えること、でした。
35N超えれば成功する、と言われたラム先生の教えだけで、ひたすらそれを超すことを目指してやって来ました。
そして、やって見て分かったことが、植立トルク値35Nを超え、更にその倍の70Nも出せて植立できる、と言うことでした。
その当時、そんな強い力で植立することは完全に否定されていました。
骨細胞が圧迫されて壊死する、と脅されました。
しかし、私の経験上インプラントホールからきちんと綺麗な血が出て来てくれて、ホールを濡らしてくれるならそんなことはない、と確信するようになりました。
そう言うことは誰も教えてくれない自分だけで学んだ成功の秘訣です。
それは、上顎の臼歯部の骨を相手にする場合でも全く同じでした。
上顎の臼歯部で35Nを超えること、時に倍以上の70Nも超えることができれば、即時荷重インプラントは成功します。
今回あげている写真も最近のモノですが、ご覧のように70Nを超えています。
確かに上顎の臼歯部の骨は軟らかいので、キツイ植立トルクを出せるような植立できる技術を修得するのはハードルが高いです。
が、それができれば上顎の臼歯部でも即時荷重インプラントはやれるのです。