2015年3月14日、北陸新幹線の金沢延伸開業に伴い並行在来線の運命をもつJR信越線(信越本線)の長野駅より北は、しなの鉄道の北しなの線(長野-妙高高原間、
妙高高原-直江津間はえちごトキめき鉄道)となります。 慣れ親しんだ信越線が無くなるのはやはり名残惜しいですね。 仕事を終えて快速妙高5号のリクライニング
シートに体を預けて休みながらの帰路、あるいは真冬の夜、古間-黒姫間の雪原を雪煙を巻き上げながらまるで滑空するように走る電車、 ひとつひとつが懐かしい思い
出となりそうです。
長野-妙高高原間は、素人目からも経営が厳しい路線であることは想像出来、冬の除雪費だけでもかなりの額となることが推測できます。 運行にかかる費用の大きさを
物語るかのように料金は相当に高くなっています。例えば長野-黒姫間の6か月通勤定期券がJR信越線では71,540円ですが、3月14日以降は123,990円 実に1.73倍です。
新幹線の開通と引き換えに並行在来線の沿線住民に負担がかかるのは私自身納得ある程度は納得できる部分とそうではない部分がありますが、しなの鉄道の独立採算
とする場合の料金としては精一杯低減した結果なのかもしれません。 いずれにしろこの路線が無くては通勤や通学、あるいは病院通いなどが出来なくなる人が大勢います。
だから少しでも電車を利用できる人はして、路線を存続させなければならないし、また利益が出ればその分を利用者に還元(料金低減)できるようにもしなければならない、
と思います。
北しなの線は北陸新幹線の並行在来線ですが、逆に北陸新幹線を 「北しなの線の並行新幹線」 と呼ぶのはありでしょうか?(^^、 新幹線のような華々しい弾丸旅行
は無理ですが、美しい山あいの風景の中をのんびり行く、雑踏から解放された小旅行を楽しめます。 (usagi-hoshi)