今回の放流は大型が多かったようで、皆さん大きいのを結構あげていました。結果を先に言うと、50オーバーを10尾くらい掛けることは掛けたが取り込んだのは2尾だけ。写真は1尾目の52センチ。バラシが多すぎる。フロロの1.5号に変えたらラインブレークは減ったけれど、針はずれのバラシが多い。フライは付いたままなのでバーブレスフックが原因なのだろうが、ロッドワークやバタバタしすぎるせいもある。60オーバーの取り込みに慣れていないことが大きい。
まずは24日(土曜日)、気合を入れて朝一に中島。しかし、当たりもかすりもしない。放流の翌日に中島に行くのが大物への近道だったはずが、目論見が見事に
はずれていやな予感が・・・。泊りがけで来たのにボーズかよー。
で、やっぱりガッサラ。この移動は正解。着いてすぐに立て続けに50オーバーを2尾掛けるも連続でバラシ。隣で釣っていた人が、「惜しかったね。バタバタしすぎだよ」と言ってくれた。
その後、52センチを2尾掛けて、2尾とも下のプールに落としてゲット。今年最初の50オーバーだ。取れてよかった。気分良く昼食に。先ほどの人が「60あったかい。」と声を掛けてくれた。「50ちょっとだけど、十分面白かったよ。」と私。「瀬の中で掛けたんじゃ、下に落とすしかないか・・・。」と釣り人。「プールまで行けばもうこっちのものなんだけど、それまでが大変。」と私。
昼食後、珍しく西岸から。一番上のポイントの最後のたるみでライズしている大きな肩と背びれが見えた。2,3度フライを流すと食いついた。それからが大変。瀬の中をぐんぐんと泳ぎまわり、ぜんぜん寄ってこない。浅瀬に乗せたと思って近づくと、一気にまたグーンと走る。これが60オーバーのパワーだと感じさせてくれた。困ったことに、こんなパワフルな魚をどうやって取り込めばよいか途方にくれてしまう。気持ちが焦ってしまうのが一番のバラシの原因なのだろう。落ち着いて相手が疲れるのを待つのがベストなのだろう。こっち側からは下に落としたこともないので、最後の手段と自分が後ろに後退して魚を浅瀬にズリ上げようとした。目の前の浅瀬に乗せてもう少しと言うところでラインがはじけて帰ってきた。ポニョーンとな。当分の間、このことが目に焼きついて離れないだろう。魚はすぐに遁走した。まだ、余力があったのだ。黒のビーズヘッドマラブーは付いたままだったので、浅瀬でバタバタさせたのと、相手がまだぜんぜん疲れていなかったのに無理やり勝負に出たのが間違いだった。
このバラシの後はなぜか記憶がない。この対戦が印象的過ぎたせいもあるが・・・。覚えているのは、日が翳ってからルアーマンがやってきて、一番上のポイントで大物を掛けた。あわてず、ゆっくりゆっくりと間合いを詰めていく。少しずつ魚に引きずられて下に下っていく。これぞ取り込みの極意だ。結局だいぶ下らされて浅瀬で取り込んだ。ガッサラが滝のようになる手前だ。そいつは俺が釣り上げるはずだったやつだーと私は心の中で叫んだ。