ノー天気で行こう

天竜川でのフライフィッシング

insentiveの問題 渓流考

2013-07-25 02:30:00 | Weblog
 天竜のエリアに通うようになってから、私はこの国の自然渓流に対する興味をうしなった。この国の自然渓流には私をワクワクさせてくれる相手がいないからだ。motivationというよりinsentiveの問題だと思う。

 私のランディングネットはフラビルの3673であるが、内径が545ミリある。このネットからはみ出るくらいの魚が私の対子だと決めているので、北海道はさておき、この国の渓流でこのネットが活躍する場所を探す方がむずかしい。釣れたところで30センチあるかないかの魚ではmotivationもあがらない。

 郡上八幡の友人が見せてくれたマスの写真は衝撃的だった。腹がでっぷりとして魚体が全体としてふっくらとしていた。今ではサツキマスというが当時彼は単にマスという言葉をつかった。「マスを掛けると飛ばされる(ハリスを切られる)んだ。だからみんな通うんだ」、と。私が大井川の山奥で釣り上げた30センチを越すアマゴとは同じアマゴでも魚体がまるで違っていた。私のは顔が鋭くとがっていて、皮から中の肉が透けて見えるくらいだった。渓流でそんな魚を釣り上げたときは逆に罪悪感を感じてしまうようになった。苦労してここまで大きくなった魚を遊びの相手とすることに罪悪感を感じてしまっては終わりである。

 ニコパチ写真を撮ったときに肩幅を越すぐらいのサイズの魚が私の釣り欲を刺激する。渓流でこのサイズの魚に遭遇する機会はまず無いと思う。insentiveの問題だと思う。





 

 

 

 

 
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2013年7月20日 平谷湖フィッシングスポット

2013-07-21 23:13:13 | Weblog
 N師匠が平谷周辺の渓流を探りたいというので、お供で車に載せてもらい、渓流に興味の無い私は管釣りを楽しんでしまおうという趣旨です。ガソリン高騰の昨今、ありがたいお誘いです。聞くとエクスパートポンドというのがあって、50オーバーの大型も釣れるという。

 夜中に自宅を出て、平谷の道の駅に3時半過ぎに到着。しばし、仮眠を取る。朝食を摂り、6時半ごろ平谷湖の駐車場についた。開園は7時からだという。駐車場でルアーのお兄さんと雑談をしていたら、次から次に車が入ってくる。50台ぐらいは置けそうな駐車場がどんどん埋まっていく。そして7時になるのを皆さん並んで待っている。すごい人気である。

 さて、期待のエクスパートポンドであるが、まずはデカドライから。当たりはある。しかしなかなか載らない。5回に一回ぐらいしかフッキングしない。竿が固くてためが効かないのでばらしも多い。そして何より魚がちいさい。30センチ以下ばかりである。あれっと思ったがやっぱりそうだった。大型はいるにはいるがすれきっていて、フライには見向きもしない。釣れるのは、ラインテンションを保つのがやっとのチビばかりである。

 ここはせこせこしないでお気楽に釣るのに良い場所です。一投一尾なんてことだってあります。釣りは釣れればいいんです。湖面は広いし、駐車場が一杯でも、釣るスペースは充分あります。この辺が人気の原因かな。

 魚が小さいせいか、意外とルースニングは難しい。当たりが小さいし、マーカーが沈んでもすっぽ抜けることが多い。浮きの抵抗ですぐに毛鉤を離してしまうようだ。ルースニングでは大苦戦。

 午後はリトリーブの釣りを試す。実は私はリトリーブはほとんどやりません。今日は初めての練習です。フローティングラインで表層を早引きするとほとんど一投一尾で向こう合わせで食ってきます。キャストの回数が多いし、キャストしたら引っ張らないといけないので忙しくて疲れます。

 次にタイプ2のシンキングラインでのリトリーブの練習です。こっちはあまり釣れないので疲れます。

 やっぱりデカドライの釣りが楽しくていいです。一つのフライが壊れるまで釣ってこわれたところで営業時間も終了となりました。一度もランディグネットを使うことはありませんでした。

 次はやっぱりリールの逆転音が聞けるところがいいな。

師匠、運転ご苦労様でした。本当にありがとうございました。




 

 
 
 
 
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2013年6月30日 がっかりした八千穂レイク

2013-07-01 20:58:27 | Weblog
 例年この時期は休む暇もなく畑仕事に専念しているのだが、今年の売上は呆れ返るくらい少ないので、維持管理に掛けるお金すら無い状態なのである。つまり、ヒマである。管理作業はしたいが先立つものがないのでどうしようもないのだ。
 そんな困った財政状態のなか、ノー天気に生きるしかないと釣りに行くことにした。こういう状態のときこそリフレッシュが必要なのだと自分にいいきかせながら・・・。

 朝6時に管理棟前の駐車場に車を駐める。年券の人は朝一から竿を振れるのでもう4人ほど姿がみえる。一日券で遊ぶ人はもう2時間半待たなければならない。この決まりは絶対におかしい。どう考えてみても不公平だ。

 夜中に走って、やっぱり眠いので仮眠を取る。受付時間の直前まで寝るつもりが,7時半には起きてしまう。いつもなら起きている時間に寝るのはむずかしい。

 受付を済ませ,桟橋へ。日曜日にしては空いている。先ずはフォームフライに重りを付けて沈ませて,サイトで釣るつもりが、透明度が低く,ほとんど見えないのでマーカーを付ける。この釣り方はやはりマーカー釣りには向いていない。ふわふわと漂いながら沈んでいくフォームフライをフォーリング中に食わせるのだから、見えないことには話にならない。

 と言う訳でウェイトをたっぷりと巻いたいつも通りの沈めるフライにチェンジ。ところがまるでアタリが無い。1時間経っても,二時間経っても釣れない。二時間で桟橋をあきらめ、ウェイディングゾーンへ。

 マーカーにはやはり何の当たりもでない。目の前の桟橋で釣っている引っ張りのお兄さんは連チャンモードで入れ食いである。後でどんなフライを使っているか聞いてみようと思っていたら、「桟橋を移動してください」のお姉さんが来た後,どこかに移動してしまった。

 マーカーを大きな魚がくわえたので,フォームフライをドライで使うことにした。私のドライは10番のフックなので、マーカーよりずっと大きい。

 岩の飛び出ている横あたりでライズがあったので放り込むと,一発で出ました。最初は大きいかと思ったが、何の抵抗もなく寄ってくる。おいおいどーなっているんだ。取り込んでみると大きさは50台でも、激ヤセの頭でっかち君だ。「どんなにコンディションが悪くても口を使ってくれる魚は貴重です」というサミーさんの言葉が素直に受け入れられる一尾であった。これでボウズは回避した。

 昼食後,また桟橋へ。ライズはあるのでデカドライで狙う。
二尾め。尾鰭が綺麗な40台。

すぐに3尾め。サイズは先ほどと同じか少し小さめ。

3時を過ぎたころから雨がパラつき、風が出て,ライズも少なくなった。フォームフライを沈ませて,リーダーで当たりを取る釣り方にした。リーダーが放り込んだときとは逆の方向を向いていたので,聞き合わせると掛かっていた。20センチあるかないかのちびニジマスだ。これで4尾目だ。

まわりの人もあまり釣れていない。釣れてもちびばかりだという。マーカーではほとんど釣れない。リトリーブやルアーの方が成績がよい。

結局,八千穂レイクらしい鱒は釣れなかった。掛けてから広い湖面を所狭しと疾走するジェットランは私には訪れなかった。一度もリールファイトすることなく撤退するのはとても残念だ。いや、がっかりだ。まるで不況の風がここにも吹いているようで、ここも経営が行き詰まったのかと嘆きたくなった。放流量が少なすぎるのだろう。

今年の夏はよそに行こうかな。私の腕では釣れないよ。がっかりだよ,八千穂レイク。

 

p.s. 前の週の月曜日に放流があったそうです。ニジマス30キロ,イワナ10キロ,ブラウン10キロだそうです。どれもゼロが一つ少ないとみなさんおっしゃっていました。
 

 


 
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