無糖さんへのコメントには中島をメインに釣ると書いたが、いくら何でも放流翌日にはガッサラの瀬に魚が少しは入っているだろうと思うと、それを確かめずにはいられなくなった。、家を12時に出て、ガッサラ到着13時25分。瀬の上のプールにフライの人が一人いるだけだ。ゆっくりと支度して中洲に渡る。いつもは魚がたまる瀬の中にはやはりいない。
ここにいないということは、どこか別の場所にたまっているかもしれないと思い至った。いくつかの流れが絞り込まれるあの場所、一尾ばらした後で30弱を一尾釣る。ここにはいる、と思った。そしてきました天竜サイズだと、思った。
乗っていた岩から一歩降りると次の石がグランと来た。私は万歳をしたまま後ろにバッシャーン。竿はしっかり握ったまま、魚もついていたが、上半身はずぶ濡れ、ウェイダーの中も浸水である。でも、それどころではないのである。目の前には魚が右往左往している。ところがこいつはあまり走らない。走らないのもそのはずで取り込んでみると尾鰭がほとんどない。50台と思ったのに40センチ台ということで計測せずリリース。
さすがに昨日放流したばかりなので当たりは結構ある。あちこち探る度に当たりは出るがなかなか乗らない。そして、先ほどの場所にまだ居るのではないかと探りを入れる。居たんです、こいつが。
まわりは中洲の岩だらけのところである、取り込みをどうしようと考えて、上のプールに引っ張りあげることにした。慎重に岩を伝って、魚を誘導する。何とか、上のプールまでやってきた。ここから走られたらどうしようと思ったが、あまり走らない。一気に取り込むことにした。やりました今年初の天竜サイズ。55センチでした。どこかお疲れのご様子で、元気がなかったけれど、サイズは合格です。
最後にドラマが待っていました。55センチを掛けた脇の流れにフロスファーを放り込むとガツンと今までにない重量感、そして茶色っぽい魚体、ぐんぐんと沈みながらドンドン引っ張っていく。今度は人間が魚に引っ張られることになった。上のプールに出たとたん一気にラインを出して上流に走る。こいつはひょっとしたら獲れないかもしれないと思った。深瀬を渡って対岸にうつり、リールを全速力で巻きながら追いかける。姿をみせずにぐんぐんと引っ張る。こんなヤツは初めてだぜ。とうとう70を獲ったと思ったとき、黄金色に輝く魚体が見えた。
鯉だー。その後、寄せたり帰したりを繰り返して何とかネットイン。重かったー。スチールグレーのフロスファーがしっかり口にかかっていました。フラビルのランディングネット3673はネットの内径が22インチあります。写真判定で60センチはあると思います。外道ではありますが、取り込むまではハラハラドキドキ、面白かったです。一気にラインが引き出されたのでてっきりニジマスだと思いました。ニジマスは、一気に走るとわりとアキラメがいいですが、鯉はなかなか弱りません。なかなかの好敵手でした。
まだ居るかもしれないとしつこく同じ場所を流すと、20センチ台のニジマスが釣れました。やっぱりガッサラは面白い。