
種を特定するのに最後まで迷うことが間々ある。わからない場合は、掲載を避けているが誤ったまま掲載してしまったこともあると思う。誤っていたら、是非ともお教えを請いたいところだが、コメントを頂くことは少ない。今日の花もヤブツルアズキかノアズキかで迷った。ネットで調べると“葉の形”“実の形”が見分けのポイントのようだが、実はついていないし、肝心の葉の様子がしっくりこない。写真を撮った鮎川堤防沿いの草むらは、刈り払われており、種子で確認するのも難しくなった。※写真左上の葉は別のツル草。黄色い花の右側にある緑色の濃い葉が当該のもの。
「ヤブツルアズキ」はマメ科アズキ属の1年草。花径は1・5センチ前後。鮮やかな黄色が目立ち、マメ科独特の形をしている。細長い鞘に入った種子が「小さく、暗い緑色」なところがアズキ(赤紫系の色)と異なるが、全体的にアズキと似ているのだそうだ。栽培されているアズキの原種とも言われている。
ヤブツルアズキとノアズキ。花の形はほとんど似ている。扁平な鞘状の種子(サヤエンドウのような形)をつけるのがノアズキ。細長く円筒状の鞘の種子をつけるのがヤブツルアズキ。これを見れば確定できるが、今となっては不可能。葉の形は双方とも3枚が互出している。“クズ”に良く似ているのがノアズキで、丸く変形したひし形。先が尖り細長い楕円形なのがヤブツルアズキ。
葉が細すぎるとは思うのですが、主に葉の形から見て「ヤブツルアズキ」決めました。
異義のある方は是非とも。