
「ヤマラッキョウ」はユリ科ネギ属の多年草。昨年、赤城の鍋割山の尾根沿いで見つけ掲載したような記憶がある。今年は、牛伏山の北登山口からの道で、見晴台近くに咲いていた。自宅の畑の片隅に、一度植えられて放置されたままのラッキョウが花をつけているが、山のラッキョウの方がはるかに愛らしい。敢て栽培されたラッキョウの花は掲載しないが、山のラッキョウの花序の部分を“間延びさせた感じ”である。
根出葉で草丈は30-50センチ。茎は3角形をしている。揉むとニラのような匂いがする。初夏から花茎を伸ばし先端に2-3センチの愛らしい赤紫の球状花序をつける。群れて咲いているのを見たことが無く、ぽつんと登山道脇にこの花が現れると、嬉しくなるというかホッとした気分になる。
鱗茎はラッキョウのような形をしており、炒め物から天ぷら、煮物などで食べられるという。地上部についてネット上では「食べられないと言われるが、実際には山菜として食べられている」という書き込みがあった。