
「ヤクシソウ」はキク科オニタビラコ属の1、2年草。道路脇の斜度のある草むら、林の縁などに今の時期よく見る。離れてみるとノギクにも見えるし、ニガナなどにも似ている。草丈は生える場所によって大きく異なるが30-120センチほど。道路脇のコンクリートの隙間から、枝を広げて多数の花をつけているものも見る。岩の間からかろうじて茎を広げ地面すれすれで咲いているものもあり、かなり繁殖力は強いようだ。
撮影した場所が定かでないが、笹が生えていることを考えると鼻曲山の尾根沿い辺りのようだ。
珍しくも無く、それほど有り難そうにも見えないが和名で薬師草の名がついている。薬師如来の光背(いわゆる御光)に葉の形が似ていると言う説。かつては皮膚の外用薬として使われていたから・・という説明もあるようだ。若葉は茹でて水にさらし、食用とする。