
予定外の山行が実現して充実した一日。午後3時半には自宅に戻り、食事会で出かけたカミさんも不在。ブログを開く時間ができた。今日は番外編でイノシシの捕獲用の檻。初めて見たが本物である。「こんなところに・・」と思うが“リンゴの餌に騙されるなよ”“捕まるなよ”とイノシシの味方をしたくなった。
藤岡市の西部、日野谷にあるハイキングコース“二千階段(子王山=550メール)”。北側の登山口カアチャン茶屋から登って山頂まで40分ほど。村おこしで整備した木製の階段が山頂まで続いており、山に行けない時のトレーニングコースとして年に何回かはここを歩いている。
途中に「男坂」と急坂を迂回して上がる「女坂」の分岐点がある。下りはいつも女坂を降りるが、途中の作業道と交わる少し広い場所に写真の罠が設置されていた。金属製の網を少しだけ木の枝で囲っているが、直ぐに檻だと判る。中にはかなりの数のリンゴリンゴが置かれ、入り口にもばら撒かれている。檻の中に入ってリンゴを食べると、入り口の金属板が落ち、閉じ込められる単純な仕掛け。
何年か前、かあちゃん茶屋のお上さんから、近くで行われたイノシシ猟(罠ではなく追い込み猟)の事を聞いた。仲間で猟をするのだそうで、その時はご主人が中心メンバーだったとか。その年は「熊は捕れなかったが、大型のイノシシ2頭を捕獲した」と話していた。結構な数のイノシシがこの辺りにいるのだろう。土を掘り起こした跡があちこちにある。
イノシシの罠には写真の「箱罠(檻)」と穴を掘ってループ状にした金属製の輪を通り道に仕掛け、足を捕らえる「ククリ罠」などがある。いずれも仕掛けるには狩猟の免許が必要だそうだ。ククリ罠は捕獲した後の処理が危険を伴うなど大変。檻の場合は設置場所が限定されると同時に、金額が高い(HP上に10万円弱の「シシトレール」があった)のだという。
見つけた時は“珍しいものを見た”と思わず写真を撮ったが、今になってみると捕まって欲しくないような気もする。山沿いの農家の皆さんは、作物を荒らされるなど大きな被害が出ており、何とか駆除して欲しいと思っているようだ。