啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「立処(たとろ)山」(735メートル)

2012-01-15 08:55:03 | 里山

今年最初の山行をどこにしようか迷った。神社に参り水沢山、好きな山の赤城・鼻曲山に南側から・・。雪がなく比較的近い西上州の山。雪を踏んで山を歩くという技術は無いから、独り歩きの山行きは限定されてしまう。ガイド本に載っていて、未だ行っていない西上州の山・・・・「立処山」(神流町)に決めた。ガイド本によれば“家族向き”のコース。“中腹に鍾乳洞のある展望の良い山”と紹介されている。歩行時間1時間25分は少々物足りないが、初めての山歩きには良いかも。いつでも行ける山という思いもあり後回しになっていた。

神流川に沿って万場を過ぎ、中里に入り旧村役場の近く。志賀坂の峠を越え埼玉の小鹿野に抜けるR299に架かる古鉄橋を渡ったところが登山口。鹿の食害をカバーするネットを分けて、畑の中を歩き出す。

「家族向き」コースが頭にあったが、最初からほどほどの急登。杉林を越すと岩だらけの登りや、ガレた急坂が続き、結構手応えがある。踏み跡は多くない。上野村に観光客が多く行く鍾乳洞があり、ここがその場所に繋がる道だと思い込んでいた。つまり“急坂を登りきれば、鍾乳洞につながる観光道に出て、そこからひと登りで山頂”と描いていた。

30分ほど歩き、汗が出始めた頃に鍾乳洞の標識。行ってみるが、“ただの竪穴”にしか見えない。ガイド本には「真っ暗な洞窟の中は童心と探検心を満たしてくれるだろう」とあったが、とても入る気にはなれなかった。洞窟の上部に広がる高さ50メートル以上の大きな一枚岩の上が山頂のようだ。ここまで来ても、反対側が観光鍾乳洞だと思っていたから恥ずかしい。

ロープが張られた急登を10分ほど上がると尾根。さらに10分ほどで頂上に着いた。両神山、大ナゲシ。北側には西上州の山々。西には御巣鷹方面の少し雪を被った山々などの展望が広がっていた。ここに来てようやく「鍾乳洞違いを知った」。

山頂までの所要時間は「家族向き」だが、滑りやすい箇所もあり“お弁当持ちハイキング”の気分だと大変かも知れない。最低でも、滑らない靴で行きたい場所。下の写真は登山口付近(旧・中里村役場方面)と神流川。
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