
どこかで見たことがあるような気がしても、全く違った種類だったと言うようなことは往々にしてある。そんな時は嬉しくなることの方が多い。一方、スミレやキクの仲間など図鑑で覚えようとしてもなかなか頭に入らないものもある。こんな場合は面倒になってしまう。一度こうなると、なかなか覚えられない。
「ミズギク」キク科オグルマ属だと思う。草丈が25-50センチの中型の多年草。8月下旬、箱根の自然園に咲いていた。高山で咲くウサギギクの仲間で氷河期からの生き残り植物だと言うが、すらっと伸びた茎は枝分れしておらずシンプルで静かな佇まい。花径は3-4センチほどで黄色の花を1個だけつける。何か物静かな感じがするのは私だけか。
山地の湿気の多い場所に生えるという。ネットで調べていたら、昨年何回も行った玉原湿原で咲いている写真があった。見逃してしまったのだろう。今年、夏場に行くことがあったらミズギクとタムラソウの写真がターゲットになる。