
旅の最終日は二宮町(神奈川県の湘南)にある吾妻山公園の散策の予定だった。強い風と冷たい雨。外に出るのをためらうほど。ノンビリと花の香りを楽しみながらの散歩は諦めざるを得なかったが、それでも歩きを止めないのが団塊の心。傘で風に逆らいながら歩いた。ニホンスイセンと菜の花が目いっぱい咲いていた。
「ニホンスイセン」はヒガンバナ科スイセン属の球根植物。ヒガンバナ科と知ってドキッとするが、細い線形で緑の濃い葉をみると頷ける。吾妻山公園の中腹の花壇にいっぱい植え込まれていた。伊豆下田の爪木崎、福井県の越前海岸の群生地が有名なところだが、この公園も菜の花や桜など季節の花が多く“神奈川県花の100選?”に入っている。日本の名がついているが原産は地中海沿岸で、中国を経由して室町時代以前に入ってきたそうだ。
花の盛期は12月から2月とされるが、関東地方なら今時珍しくない花で、あちこちで見られる。白い花に黄色の花芯が落ち着いた静かさ、甘い香りと共に優しさを感じさせてくれる。
説明が逆になってしまったが「吾妻山公園」はJR線二宮駅北口から町役場などある公園入り口まで徒歩5分のところ。ここから階段や整備された遊歩道を花を楽しみながら約20分で最高部の展望台(136メートル)に着く。箱根、富士山、丹沢の山々。南側には大島や初島など大展望が得られると言うが、当日は全て雨の中だった。頂上部を飾っていたのが「菜の花」。冷たい雨のなかで煌いていた。
