啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「絹の里  特別展」

2019-07-07 09:56:03 | 庭の花木
 「ゼニアオイ」  アオイ科
 高崎、絹の里にて、追悼・藍田正雄展~伝統を貫いた江戸小紋人生~を、お茶の仲間と勉強のため出かけた。群馬県指定重要無形文化財保持者。江戸小紋(小さい文様で、布一面に染めたもの、江戸時代から続く、伝統的な小紋染め)の魅力を発信していたが、2017年に他界した。館内には、数十点もの着物や帯・・ため息が出るほど美しい。出来ることなら、身にまとってみたいと思うが・・手が出ない。藍田氏のその技は、弟子により伝承されている。そして、そのお弟子さん、当家とも多少の縁がある。最近のこと・・私の持っていた袱紗を、ご本人に見せたら「懐かしいなぁ~」と。師匠が手掛けた作品とのこと。小さい文様の中に、雪月花の文字、拡大鏡でみなければ、分からないほどの文字。15年以上の長い時を超え、初めて知った。目立たないおしゃれ、改めて、江戸小紋の美しさを実感した瞬間だった。もったいなくて、今でも使えないでいる。帰り際、”ステンシル型染め体験”を楽しんだ。文化的で、美しいものに触れると、豊かな心持ちになる。
 丈夫で、どこにでも生えているゼニアオイ(銭葵)。ヨーロッパ原産で、江戸時代に渡来したという植物。どおりで、”銭”なんて、ちょっと時代がかっている。花の形、あるいは実の形を”銭”に見立てて名付けられたとのこと。花は紅紫色で、下から咲いてゆき、かなり息の長い花。
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