啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ロシアへの旅  サンクトペテルブルグ」

2019-07-27 13:34:11 | 旅行
 成田から約10時間、モスクワへ。乗り継ぎ後、サンクトペテルブルグへ1時間30分の空の旅。日本との時差6時間。夜間の到着にもかかわらず、夏を彩る白夜。真夜中も完全に暗くならない、今がトップシーズン。旅の目的は、何といっても、ロマノフ朝の、皇帝たちが暮らす宮殿だった、エルミタージュ美術館。超一流の収蔵を誇る、世界四大美術館の一つ。300万点を超えるコレクションがあるという。
 少しでも多くの美術品をみたいと、自分なりに順路を決めてあったのだが、現地のガイドさん、どんどん先に進み、到底じっくり鑑賞している余裕などない。人、人、人であふれ、立ち止まろうものなら、迷子になってしまう。
 黄金に輝く調度品の数々、豪華な客間、レオナルド・ダ・ヴィンチの部屋、イタリア美術、スペイン美術、ルノアール、モネ・・・どれもこれも名作ばかり。美術に関するTV番組はよく観るが、実際に本物の作品の前に立つと、圧倒されるエネルギーを感じる。
 もう一つ愉しみにしていたのは、エカテリーナ宮殿。青と白のロイヤルカラー宮殿は”どうよ!!”と言わんばかりの権威に満ちている。興味深いのは、琥珀の間。この驚きを、何という言葉で表現したらいいのだろうか・・度肝を抜かれた。部屋一面琥珀があしらわれ、今までみたことがない美しさ。
 江戸時代、ロシアに漂着した船頭、大黒屋光太夫。彼はこの宮殿で、エカテリーナ2世に謁見した歴史的事実があるが、どんな思いであったのだろうか。彼も、この琥珀の間を見たのではないか。あれやこれや、その時代の背景を考える時、想像がどんどん膨らむ。
 百聞は一見にしかず・・長時間の空の旅であっても、本物を実感したい、これからも。
コメント (2)
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