啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

スズメノカタビラ

2011-01-05 12:25:37 | 山野草

極地を除くと世界中のどこにでもある植物のようだ。庭の芝生の中、道路わきや田畑のくろ、どこにでもある。花の咲いていない今の時期、原点に返って、忙しかったとき週末に散歩した家の近くの田んぼの中を歩いてみた。本当の花期は3月以降だが、もう咲き出している花を何種類か見つけた。

「スズメノカタビラ」はイネ科のナガハグサ(イチゴツナギ)属とか。属の方は見解が分かれるところもあるようだ。どちらでも良い。寒風の中で咲く小さな花に、思わず腹這いに近い形で写真を撮っていた。

種を雀が食べるからこの名がついたのではなく「スズメ」は小さいと言う意味。「カタビラ」は裏地の無い単衣の着物のことだそうだ。葉を小さなスズメ、小さな白い花を帷子に見立てたものか?

今の時期に見ると可愛いが、夏ごろに狭い庭の少しばかりの芝生のスペースに生えると、小さいだけに掴みにくく、根がしっかりとしておりなかなか抜けず、手ごわい雑草だ。
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ショカツサイ

2011-01-04 09:28:30 | 山野草

「ショカツサイ」は色々な名前を持つ。「ムラサキハナナ」「紫金菜」「ハナダイコン」「オオアラセイトウ」など。本来は春(4-5月)に花を咲かせるが、高崎観音山の探鳥コース入り口の辺りの道路脇、日当たりの良い場所に群生しており、このうち1本だけが花をつけていた。

図鑑やネット上など同じようなことが解説されている。A=育ちやすく、各地を転戦した中国の武将「諸葛孔明」が、食料用に栽培した(ショカツサイの由来)B=江戸時代には栽培されていた記録があり、昭和に入ってから南京の紫山から持参して種を増やした(紫金菜)-など。花の名が色々あると言うことは、色々なところにどこにでも咲いているということだろう。

アブラナ科オオアラセイトウ属というから、正式な名はオオアラセイトウなのかもしれない。越年の一年草。野生化しており道端や土手など、春になれば、郊外ではどこでも見られる。名前に「菜」がつくように食べられるのだろうが、山菜としての評価は余り無いようだ。
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ホトケノザ

2011-01-03 15:40:42 | 山野草

新年を迎えたと思ったらもう3日。穏やかな陽射しに、冬至を過ぎてから10日ほどしか経っていないのに、日が伸びた感じさえする。昨年12月の中ごろに撮った写真で残しておいた「ホトケノザ」を思い出し、メディアカードを探すとまだ残っていた。

観音山丘陵「ファミリーパーク」の駐車場辺りの土手に、お花畑状態で群れて咲いていた。山野草がほとんど無い時期だけに喜んで撮影したが、何故か判らないが「春まで待とう」と使わないでいた。今、春でもなんでもないが、新しい年を迎えたから「もういいや!」というわけ。「狂い咲きのものは、最盛期まで待とう」と10月頃までは耐えていたが、12月になって山野草はネタが尽きてしまった。

この植物は、シソ科のオドリコソウ属。殆どの図鑑で解説しているが「春の七草でいうホトケノザではない」ということ。七草でいうホトケノザは“コオニタビラコ”というキク科の植物。今の時期にも道端や田んぼのくろなどに、タンポポの葉を小さくしたようなロゼット状の葉を開いているのを見かける。こちらが七草粥に使われるが、ホトケノザは食べないようだ。

花の下につく葉が茎を包み込むようについており、その形を仏の蓮華座に見立てたもの。北海道を除く全国各地に咲いており、珍しくもなんとも無い。
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ロウバイ

2011-01-02 08:31:47 | 山野草

庭の鉢で育っている「シュンラン」「雪割り草」など、密かに花芽をつけている。もう直ぐ春の花が咲き出すが、季節はこれから厳寒期。早く芽を出しすぎて、大丈夫なのかと心配してしまう。雪割り草(オオミスミソウ)は乾燥した群馬に来てもう長くなるが、元々は雪の降るトキの島産である。乾燥した青空を背景に「ロウバイ」が開花しているのを見つけた。

「ロウバイ」が開花しているのをあちこちで見るようになったが、庭の植え込みのものはまだだと思っていた。毎年、普通のより遅れがちで咲く。ネットで調べると宝登山(長瀞町)の蝋梅園の開花情報、各地の蝋梅園の案内などもう花盛りの様子。梅やスイセン、菜の花などに先駆け、観光園として一番早くPRが始まるのかもしれない。

梅(バラ科)の仲間ではなく、ロウバイ科を構成。栽培種が多く花全体が黄色いタイプは「素心蝋梅」とと名づけられており、一番多く栽培されているタイプだそうだ。開花しているのは数輪だけだが、乾燥した青空を独占してういる。

花や蕾は生薬「蝋梅花」として咳や痰に効果がある。ゴマ油につけて火傷の治療にも使われるなど、かなり有効に使われるようだ。
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ノボロギク

2011-01-01 10:00:31 | 山野草

新年明けましておめでとうございます。
「めでたさも、中ぐらいなり、おらが春」の俳句がそのままの新年。中ぐらいが一番良い。“窮々自適”の隠遁生活に入ってもう半年。まだ生活のペースがつかめていない。まあ、あせることは無いだろう。

誰かさんから「新年早々“襤褸”菊は無いんじゃないの?」と言われましたが、昨年末からとっておいた図柄。寒冷地から亜熱帯まで、世界中に広がっている植物。本来の花期は遅い春だが、温暖地では年中咲いている元気な植物。空き地から畑までどこにでも進出。今の時期は、日当たりの良い場所で、花をつけている。葉がガジガジ(?)なのがボロのがつく原因ではないかと思ったが「種子が白の冠毛を持つ様子を襤褸に見立てたもの」と解説していた。元気なら襤褸っぽくても何でも良い。

キク科の越年草で一年草。薬効もありヨーロッパでは疝痛、生理痛などに使うと書いてあった。       今年もよろしくお願いします。
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