啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「エナガ」

2011-02-18 08:12:55 | 野鳥

この小さな小鳥が「エナガ」。冬になってよく人前に姿を現すが、チョコマカと素早く動き回り、なかなか捉えることができない。前橋市の嶺公園で、小集団で目の前を飛び回り何とか撮ることができた。

バードウォッチングを始めた昨シーズンから、この鳥の名は覚えていた。ヒガラ、シジュウガラなどと混じって小集団で枯れ枝など活発に飛び回る。このグループの中に、一番小さな啄木鳥のコゲラが混じっていることが多いので、目を凝らして注目していた。この中で、シッポが長く頭が白く見えるのが「エナガ」だ。ヒガラも似ているが、頭周辺の白さが少ないこと、頭の毛が逆さだっているように見えることなどで区別している。シジュウガラは知り尽くしている?からわかる。

啄木鳥を追いかけていると、10メートルほどの至近距離でエガラのグループに遭遇。レンズを向けるがなかなかチャンスが回ってこない。ようやくの思いで2枚撮れた。トリミングしてようやくこの状態だが、初めて撮れたので仕方がない。

トリミングして“これがエナガ?”と心配になった。目視では間違いないのだが、羽の色が何だかスズメ色。「もっと白い鳥、頭まで白く見えるはず」と心配になった。尻尾の短さは角度で仕方がないが“もっと白い鳥”のはずだった。図鑑でほぼ真上から撮った写真が載っていたのを見て、間違いないと確信した。いつも下から見ているので、白く見えるのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「タラの芽」の芽?

2011-02-16 08:18:05 | 山野草

まだまだ固いままだがここ数日の雪で、心なしか少し芽が膨らんで来たような気がする。「タラ」の芽の写真を撮ってみた。藤岡市内の庚申山、竹沼など散歩コース脇にも良く見かける。カミさんと「この芽を誰が採るのだろう」と言いながら、チャンスを窺っている。

テレビのニュースでタラの芽の出荷が始まった(沼田市)という映像が流れていた。小さな芽がビニールの袋に入って店頭に並んでいる。残念だが、あまり山菜としての味と言うか“香り”がしないのである。歳を取るまで山菜にあまり興味がなかったが、タラの芽の天ぷらやゴマ和えはもちろん、フキノトウやコゴミなど“香りや食感を楽しみながら”良く食べるようになってきた。

タラの芽は“山菜の王様”と言われるのだそうだ。ふくよかなタラの芽をゲットしたいと思い、春になると目を凝らして歩いている。ところが・・・・散歩コース周辺はもちろん、登山道脇のタラの木など殆どが“芽を欠かれている”。痛々しいくらいだ。1個や2個の芽をとっても、調理するのが面倒になるだけだと思う。残しておこう!!

タラの芽は一番上にある「頂芽」とその脇にある「脇芽」が2番芽。幹の部分に付く「胴芽」があるのだそうだ。タラは“2回まで芽をとっても新しく芽が出るが、それ以上は木が枯れてしまう”と聞いている。新芽は昨年伸びた枝にしか出ないと言うことを知ると同時に「芽の候補が残っているかを確認」してから採るようにしたいものだ。

公園内のタラの木、あの場所にあったと記憶している秘密の場所、登山道脇などいつの間にか木そのものが無くなってしまう。良くあることだ。山菜取りの名人は無茶なとり方はしないという。そうすることで、次の年にも確実に採れることになるからだろう。皆で名人になろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カケス」

2011-02-15 07:30:47 | 野鳥

当ブログを良く見ていただいている知人から「最近は鳥が多いね」と言われるようになった。200ミリの交換用レンズの使い方が少し判ってきたこと、毎日カメラを持ち歩くようになったことで、チャンスを捉えやすくなったことなどが理由だろう。そして、新年を迎えてから山野草が殆ど枯れてしまったことが最大の原因。“鳥を加えないとネタが続かない”のだ。撮るのが大変だし、撮って見ると可愛くて楽しくなる。「ようやく撮れた程度の画像」で恥ずかしいが・・。

庚申山公園で「カケス」を捉えることができた。30メートルほど離れた場所で3,4羽が「ギャー、ギャー」と泣き叫びながら飛び交っており、そのうち1羽が静止した。カケスの最大の見どころ?は、黒と白と鮮やかなブルーが混じった羽。横向きになるのを待ったが、そのまま飛び去ってしまった。カケスと識別できる独特な羽色が撮れていないが、鳴き声で確信できるので自信はある。

カケスをネットで調べてみると、鳴き声を「ジャー、ジャー」と表現している。私の耳には「ギャー、ギャー」と聞こえる。トキの島で過ごした子供の頃。稲刈りを手伝いながら山で遊び、アケビ採りをすると“俺の縄張りを侵すな”と言うように、ギャーギャー騒いでいた。別種の鳥の鳴き声をまねるほか、飼われたものは人の声まで真似るという。私は実家の近くで、猫の鳴き声を真似たのを聞いたことがある。間違いなく、カケスだった。

里山の林の中、登山道脇の雑木林など鳴き声はよく聞くし、遠景で飛んでいる姿も見る。ただ、プロ仕様のバードウウォッチャー氏が言っていたが“なかなか近付いてくれない鳥”なのだそうだ。確かに、ピーピー鳴いて人目に姿を晒すヒヨドリなどに比べると、写真を取れる距離には近付いて来ない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「マンサク」が咲いていた

2011-02-14 08:02:05 | 山野草

枯れた林の中、何だか明るくなったような気がした。「マンサク」の花が咲いていた。青空に透かして見ると何だかウキウキしてくる。登山道脇で自生しているものを何回か見たことはあるが、意識して見たのは足利市と桐生市の市境にある仙人ヶ岳。尾根沿いに淡い黄色の花に「サンシュではありませんか?」と妙なことを言ってしまい、同行の人の顰蹙をかったのを覚えている。

嶺公園の調整池と呼ばれる小さな溜池の付近。啄木鳥の後を追いかけまわしていた時。黄色の花を見つけた。林の中で一番早く咲く花のひとつ。先月末から、公園なら咲いているのではないかと、高崎の染料植物園など探していたが見つからなかった。冷え切った青空に、春の到来を予感させてくれる。思いがけない展開に、啄木鳥のことは忘れていた。

「マンサク」のことを調べると、名前について、早春に「まず咲く」を東北弁で「まんず咲く」と訛りマンサクになったと言うものが多い。他にも、この花がいっぱい咲くと「満作(豊作)」になると言うことからなどいくつかある。どちらにせよ、春の兆しに期待をかけた名前なのだろう。


よく見ると、細い4枚の花びらがあり、茶色っぽいガクで囲われた花がいくつか集まっている。花ビラは捩れたような独特の形をしている。庭木としても使われているようで、都会でももう咲いているだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ツグミ」とトラツグミ

2011-02-13 09:39:25 | 野鳥

「ツグミ」は冬鳥で、秋にロシア(シベリア方面など東部)わたってくる。春にはいなくなるので鳴き声がしなくなる事からこの名が付いたという説もあるようだ。10月ごろに渡ってきて里山で過ごし、冬には里に下りてくる。

10日ほど前に、庚申山総合公園で姿を捉えていたが、数日前には自宅前のリンゴの木の下に姿を見せた。大きさはヒヨドリぐらいで良く似ている。ヒヨドリよりやや肥えており、胸の辺りの斑模様、目の上のところの白いスジなどで区別できる。

「ツグミちゃん」と呼べばアニメの主人公にしても通用しそうな可愛い名前だが、見た目にはポッチャリ系ではなくキリッと引き締まった感じがする。

「トラツグミ」を前橋市の嶺公園で撮った。庚申山にもいたが、絶好のチャンスをピンボケで逃した。ツグミの仲間で、この鳥は国内の山地で繁殖し、秋ー冬場になると里の雑木林などに降りてくる。「ヌエ(鵺)の鳴く夜は恐ろしい」(?=ちょっと間違っているかも)とかいう、映画か小説のPRコピーを聞いたことがないだろうか。夜に「ヒーッ」と細く悲しげな声で鳴き続ける、この鳥のことだ。

全体に濃い茶色形で、斑模様が特徴的。可愛くはないが、動作がユッタリ系で目玉がクリッとしているように見え「恐ろしい」と言う感じはない。落ち葉の間をノソノソとあるいていた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

訂正

2011-02-12 16:18:27 | 山野草

12日の「ミズバショウ」の記事中で「仏苞炎」とありますが「仏炎苞」に訂正します。図の処理の仕方が難しく、わかりにくいと思いますが添付してみます。図中の?マークは手書きで入力し、変換すると?マークになってしまいます。勉強中です。済みません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミズバショウ

2011-02-12 14:13:00 | 山野草


前橋市の北東部、赤城山麓にある大規模な墓地公園「嶺公園」。この一角に湿生花園がある。ここで、ミズバショウがスクスクと成長していた。たったの二株だけだが、白い仏苞炎(苞=蕾を包んでいた葉のこと)を成長させ、もう直ぐ花が咲きそうだった。落ち葉に埋もれた細い流れの脇に、ミズバショウがあちこちに緑の芽を吹きだしており“春近し”を感じる。

初めてミズバショウを見たのは尾瀬ヶ原。真っ青な空と白く浮かんだ雲を映した池とうの水際に、真っ白な苞に包まれた花と緑鮮やかな新芽が際立っていた。「何と清々しい」と感激した。尾瀬だけでなく、色々なところに自生しているのを知って、あの時の感動は薄れた。成長して“菜っ葉状態”になったのを見たことも、イメージを変えてしまったかもしれない。残雪の脇に静かに咲きだす頃を最高に、白い苞を開き始めた頃が素敵な花だと思う。

♪夏が来れば思い出す・・の唱歌で有名。俳句でいう季語は「夏」だと思ったが、ネットで調べて見ると「春」としているところと両方ある。どちらが本当なのだろうか?まあ、どっちでも構わないか。イメージが合わないが、サトイモ科の多年草。新芽はこんな形で膨らんでくる。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やったぜぇー!「オオアカゲラ」だ!!

2011-02-11 09:19:01 | 野鳥

惜しいことの連続だった“大きな啄木鳥”の写真撮影。距離が離れていたので、十分ではないが、今の私の技術では満足できる「オオアカゲラ」の画像をゲットできた。

いつもの里山の散歩コースでも、啄木鳥との出会いはあるのだが、なかなか捉えることができなかった。昨日は、少し気分を変えて“1月の半ばに見た、水芭蕉の芽がもう膨らんだのでは”と言う期待を込めて、前橋市の北部、赤城の山麓にある墓地公園の「嶺公園」に遠征した。野鳥観察のコースとしても定評がある。

寒いし風が強い。これでは野鳥は出てこないとスタートから不安。「泥棒が逃げ回っている」(駐車場にいたおまわりさんの話)で、、パトカーだけはやたらと多い。湿原を模した湿生花園の入り口で、白いガクの部分を少し膨らませたミズバショウヲを撮影できて一安心。ここの2株以外は、まだ芽が少し成長した程度だった。

周回歩道に入って直ぐ「キュッ」の泣き声で至近距離にアオゲラを発見。レンズに入ったが逆光の上、シャッターを押す前に木の裏側に逃げられた。待ちきれなくなって私が動いたら、泣き声とともに飛び去った。ミソサザイを狙う人、ミヤマホオジロ?にレンズを向けるグループなどウォッチャーも多い。

墓地脇の周回歩道沿いで、啄木鳥のドラミング。探すが見つからない。先程会った人に「アオゲラは木をつつきだしたら長い。じっと待つ」とのアドバイスをうけた。その通りに粘る。距離が少しあったが、枯れ木をつつく姿をようやく確認。何とかモノにできた。ウレシィー!!!

アカゲラより大きいので、アオゲラだと思い込んでいたが、アドバイスをしてくれた人に確認すると「オオアカゲラ」と教えてくれた。「赤城周辺では珍しいが、日光方面では良く見かける」という。その時は興奮していたので判らなかったが、写真は問題なく赤タイプ。

調べてみると、大きさの違いだけでなく1、頭のてっぺんの赤い部分(オスのみ)が広い2、羽の付け根部分がオオアカは縞模様で、アカには白い縦縞3、尾羽の赤い色の付き方ーーなど微妙に違うのだそうだ。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スギ花粉がたっぷり?

2011-02-10 07:41:17 | 里山

花粉症を発症していない私は、杉林の中を歩くのも気にならない。ところが、かなり厳しい花粉症のカミさんは「杉の花で“まっ茶色”」と近付こうとしない。昨年夏は猛暑やスギ花粉が少ない年だったことから、今年は猛烈な量の花粉の飛来が予測されている。

写真は高崎染料植物園から高崎観音方面に向かう吊り橋の上から撮影したもの。杉の葉先にぎっしりと茶色の蕾?が並んでいる。私には、観音様を(背景に)入れて撮ろうか、もっとスギ花粉のついている枝を大写しにしようかと馬鹿な?ことを考えている。花粉症に悩む方なら“ふざけるな!”と言うことになるのだろう。済みません。とにかく、予報通りに、スギ花粉はいっぱいついているようです。気をつけ下さい。

杉の花粉による花粉症は、花粉症の中で一番多く、国民の15%ほどが罹っているのだという。糖尿病とどちらが多いのだろう???何だか変な話になってしまった。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

記事のタイトルを入力してください(必須)

2011-02-09 07:47:50 | 野鳥

二週間以上も前の話だが、高崎の観音山、染料植物園の福寿草が咲いているのではないかと思い訪ねた。一株だけ咲いていて、ブログでも紹介した。その時に、ミツマタの蕾が膨らんでいるように見えたので写真に撮った。数日前にNHKが染料植物園の福寿草を映像で流していたが、ミツマタの蕾がかなり膨らんだのではないかと思い再び訪ねてみた。

♪春は名のみの~の「早春賦」ではないが、ミツマタの蕾は固いままで、前回撮った時と変わっていなかった。残念。とはいうものの、この蕾は他の木とは何だか違う。フワフワとしていて、今にも咲きだしそうな気がする。そんなことを考えるのは、暇な私だけだろうか。

「ミツマタ」は枝先が三つに分かれているのでこの名が付いている。ジンチョウゲ科の落葉低木。和紙の原料として知られるが、この木が紙に加工できることを発見した人はノーベル賞もの?パピルスよりもすごいぞ!同じく和紙の原料として有名な「コウゾ」より繊維が小さく良質で丈夫、虫の害が少ないなどの理由から“高級和紙”として使われるという。「紙幣」や「証券用紙」など。証券用紙は電子化で意味合いが薄れたかもしれないが・・ウーn!お札が作れるのか?和紙だけではなく、コピー用紙まで作られていると言う。そんなにこの木はあるのだろうか。パピルスよりもすごいぞ~!

ついでに、福寿草の花はいっぱい咲いていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする