The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

これから読む予定のミステリ:Dec./04(2024)

2024-12-29 | ブックレヴュー&情報
※ 『17の鍵』 マルク・ラーベ

創元推理文庫 2025年1月30日発売予定

【内容概略】
≪早朝のベルリン大聖堂に深紅の血が降り注ぐ。丸天井の下には女性牧師が吊り下げられていた。
殺人現場に駆けつけたトム・バビロン刑事は、さらに信じがたいものを目撃する。被害者の首に
はカバーに「17」と刻まれた鍵がかけられていた。それはトムが少年の頃に川で見つけた死体の
そばにあった鍵と同じもので、10歳で失踪した妹が持ちだしたままだった。なぜそれがここに?
トムは臨床心理士のジータと捜査を始めるが……。≫

本国ドイツでベストセラー。
”刑事トム・バビロン”シリーズ第一弾。

とのことで、
第二弾の『19号室(仮)』も、何と、翌月(2月末?)に出版予定とのこと。

数か月前から色々情報が出始め、盛り上がってきて(私だけ?)いたのですが、連続出版とは嬉
しい事です。
楽しみな作品が一つ増えました。

※ 『完璧な主婦の死 マクベス巡査シリーズ』 M.C.ビートン

文芸社 2025年1月1日発売予定

【内容概略】
≪村の医師ドクター・ブロディーの妻アンジェラは知的な女性ですが、有能な主婦とは言えず、家
の中は散らかり放題。内心、ひどい劣等感にさいなまれています】(訳者あとがきより)。都会か
ら越してきた完璧な主婦が、のんびりした村の意識改革を始めると、不穏な空気が漂い出す。≫

先日ご紹介して、遅ればせながら取り掛かり、読了しました『ハイランドクリスマス』、そしてこ
れも以前ご紹介した『ゴシップ屋の死』に続く マクベス巡査シリーズ 邦訳第三弾作品です。
何故かタイミングよく(呼ばれたかな?)続きます。



ついでながら、『ハイランドクリスマス』はコージー系になるのかもしれませんが、何とも心温ま
る、いかにもクリスマスシーズンにぴったりの作品でした。
ヘイミッシュ・マクベス巡査の獅子奮迅の活躍(?)、頑張りに殆ど感動、泣きそうになりました。

何となく”ビートンさん波”が来ています(個人的に?)
ピリピリと脳みそを酷使することなく、構えずに楽しめるミステリなので、三作目もマクベスさん
の活躍に期待したいと、楽しみがイッパイの作品です。

※ 『誰も知らない昨日の嘘』 メアリー・スチュアート

論創海外ミステリ 2025年1月下旬発売予定

【内容概略】
≪ローマ時代の城壁が残る英国の美しい田舎、ノーサンバランド。〈ホワイトスカー牧場〉の相続
人アナベルは8年前に家出したきり、アメリカで事故死したとされていた。莫大な財産は彼女の従
兄コナーと従妹ジュリーに譲られると思われたが、ある日、アナベルを名乗る若い女が現れる。
はたして彼女は何者なのか ≫

メアリー・スチュアートさんは初読みの作家さん(多分?)ですが、今作は著者の長編第六作にし
て浪漫サスペンスの傑作を初翻訳!とあります。
遅ればせながらですが、他の作品もトライしてみようかと・・・・。

そう言えば、今作は内容概略もさることながら、”ノーサンバランド”に釣られました。
”ノーサンバランド”と言えば、”ヴェラ” を思い出しますもんね。


(source : 創元社、文芸社、論創社 & etc.)



今年も硬軟取り混ぜ色々なタイプのミステリをご紹介してきました。
”読む予定”とタイトルをつけながら、後回しになったり、読み忘れたりした作品もあり、又読後
の感想まではとても手が回らず・・・とますます手が遅くなりました。

これからも読みたい本は次々と出てきますので、好みが偏っているとは思いますがご紹介してい
こうと思います。

恒例のフレーズですが、本当にあっと言う間に過ぎ去る一年です。

皆様の暖かい励ましのお言葉やリアクション等で力を頂いています。
来年も何時まで続けられるか分かりませんが、海外ドラマ、映画、書籍紹介等気になることをボチ
ボチ書いていこうと思います。

引き続きご指導、ご鞭撻お願いいたします。

皆様にとって少しでも良い新年になりますよう心から祈念しております。



これから読む予定のミステリ:Dec./03(2024)

2024-12-26 | ブックレヴュー&情報
※ 『白い女の謎』(名探偵オーウェン・バーンズ)シリーズ6 ポール・アルテ

行舟文化 2024年12月18日発売

【内容概略】
≪英国の小村バックワースに君臨する名門リチャーズ家は、三つの事件に揺れていた。当主マ
チューが若い女秘書を後妻に迎えると言い出したこと、アフガンで戦死したと思われていた長
女の夫の帰還。そして神出鬼没の《白い女》の霊。「白い女は出会った者の命を奪う」という
村の言い伝え通りに怪死事件が発生し、マチューが狙われる。事件の背後には妖しい女占い師
の姿が――≫

名探偵オーウェン・バーンズ・シリーズの最新作

バーンズは事件ごとに探偵のタイプを変えていく――まるで多重人格探偵のように。フェル博士、
ファイロ・ヴァンス、御手洗潔、そして、本作ではエラリー・クイーン。
――解説(飯城勇三さん)より

とあります。

ポール・アルテの作品は読み始めたのが遅かった為、ボチボチと順次読んでいますが、何となく
古き良き時代のミステリを感じ 結構気に入っています。

そうそう、そう言えば、この作品も含め イラストもご自身で書かれている様で多彩な方です。

※ 『パンとペンと事件簿』 柳 広司

幻冬舎 2024年11月20日発売

【内容概略】
≪新聞雑誌の原稿に、翻訳、暗号文の解読……。
文章に関する依頼、何でも引き受けます。
どんな無理難題もペン一本で解決してみせる〝売文社″のもとには、
今日も不思議な依頼が持ち込まれて――。

ある日、暴漢に襲われた“ぼく”を救ってくれた風変りな人々。彼らは「文章に関する依頼であれば、
何でも引き受けます」という変わった看板を掲げる会社――その名も「売文社」の人たちだった。
さらに社長の堺利彦さんを始め、この会社の人間は皆が皆、世間が極悪人と呼ぶ社会主義者だとい
う。そんな怪しい集団を信じていいのか? 悩む“ぼく”に対して、堺さんはある方法で暴漢を退治
してやると持ち掛けるが……。

暗号解読ミッション、人攫いグループの調査……。社に持ち込まれる数々の事件を、「売文社一味」
はペンの力で解決する!
世の不条理に知恵とユーモアで立ち向かえ。驚きと感動が詰まった珠玉の推理録! ≫

『ジョーカー・ゲーム』の著者でいらっしゃるとの事ですが、個人的には初読みの作家さんでいらっ
しゃいます。
とても惹かれる内容で、是非読んでみたい 楽しみな作品です。

※ 『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』 笛吹太郎

東京創元社 2024年12月18日発売

【内容概略】
≪昨日行った居酒屋が消えた? 引き出しのお金が四万円も増えていた? 誰も死んでいないのに姉か
ら喪中はがきが送られてきた? ミステリ談義の集まりにひとりゲストをお呼びして、毎回カフェで
ゆるゆると行う推理合戦。それなりにみんながんばるのだけど、いつも謎を解き明かすのは店主の
茶畑さんなのだった。≫

気軽に謎解きを楽しみたい人におすすめ! ユーモラスなパズル・ストーリー七編を収録。短編な
のでスラスラ読み進められるのもポイント。各章のあとがきにある作者おすすめのミステリーも要
チェック。爽やかな読後感の肩の凝らない”ミステリー集です。

とあります。
初読みの作家さんだと思ったら、”期待の新鋭のデビュー作。” だそうです。
何となく楽しそう・・・・な作品です。


今回は特に意図した訳ではないのですが、選んだ3作品共にあまり脳みそを振り絞って読む作品では
ないようです。
何となく、年末の疲れが出てきているのかな??(特別なことは何もしないけど)





(source : 行舟文化、幻冬舎、東京創元社 & etc.)




『シェパード警部 ブロークンウッドの事件簿』S9 & S10日本初放送

2024-12-23 | 海外ドラマ
”The Brokenwood Mysteries ”: S9 & S10

S9 (2023年):6 episodes
S10 (2024年):6 episodes

皆様もうすでにご存じの事と思いますが、『シェパード警部』の最新シーズンの日本初放送の番宣が出ていま
すね。(これでもかツ!という程何度も繰り返しているので、嫌でも目につきますよね)



個人的に大変気に入っているドラマなので、もう、ホントに楽しみです。

一応念のためミステリーチャンネルにての初放送日を:
S9 :全6話 : 2025年1月11日(土)pm4:00~ 一挙放送
S10 ; 全6話 : 2025年1月18日(土)pm4:00~ 一挙放送

それぞれのシーズンのエピソード日本語タイトルは出ていませんので、一応原題でご紹介しておきます。

S9:(全6エピソード)
E1 : Brokenwood: The Musical
E2 : Old Blood Money 
E3 : Nun of the Above
E4 : Going to the Dogs
E5 ; Shot of Love
E6 ; Motorcycle Mamas

S10 (全6エピソード)
E1 : Brokenwood-o-saurus
E2 : Day of the Dead
E3 : Publish or Be Damned
E4 ; Love You to Dead
E5 : House of Screams
E6 : Three Gold Leaves of Jesus

S7でこれまでチームメンバーだったサム・ブリーンが転勤となり、その代わりに ダニエル・チャーマース
刑事が後任になりました。





ブリーンもなかなか力が抜けた安心できる(意味不明)のキャラクターだったので、チャーマーズさんがチー
ムの一員としてどの様なポジションになるのか・・・チョット不安と期待も少々ありました。

ところが、このチャーマーズさんが又々なかなか興味深いキャラクターでして、結構気に入りましたね。
強面で口数も少なく、取っつきにくいキャラクターなのですが、これがなかなか面白い人なんですね。
クリスティンとも息が合っている様に思えます。

そんな中、マイクさんに怪しい(笑)行動が・・・・。
久々に女性の気配が漂い、ジーナも心穏やかではない様子。
さて、この後の新シーズンでマイクさんどうなりますか・・・ですね。

その他のキャストは、以前も触れましたように お馴染みの顔ぶれが続投していました。
フロドなどは、もう順レギュラーと言っていも過言ではないでしょうね。
その他多くの”順レギュラー”が出演していましたので、新シーズンでも再びお目にかかれるのでしょう。

楽しみです!

取り合えず、

S9の trailerを

https://youtu.be/BcgazJ--kYA

S10のtrailerも

https://youtu.be/tkJ8SW9mddg
(両方とも短いtrailerですが・・・・)

そんな中、早くも次のシーズンは?の声があがって居た様で、
S11が製作されるのか?とのファンの期待に応えて、シーズン11が製作開始となっていることが発表されています。

Face bookの情報で

”S11 of the Brokenwood Mysteries is now in production” との事(7月26日付け)


もしやS10で終わりかも・・・と不安だったので、取りあえずは嬉しい情報です。 その次は?・・・とついつい
期待をしてしまうのですが、どうなりますか。



(source : ミステリーチャンネル、Acom, TellyVisions & etc.)



クリスマス・シーズンに読みたいミステリ(その2)

2024-12-20 | ブックレヴュー&情報
今回は、大御所、巨匠の作品になりました。
久々の作品もあり、本当に嬉しい事です。
このシーズンにぴったりな作品を楽しみたいです。

※ 『クリスマスの殺人 クリスティー傑作選』 アガサ・クリスティ

2022年度版 
早川書房 2022年11月16日発売

【内容概略】
≪クリスマスにはクリスティーを! ミステリの女王アガサ・クリスティーの短篇から、冬をテーマにした
作品を収録した傑作選。ポアロ、ミス・マープル、トミーとタペンス、クィン氏と、クリスティーを代表
する名探偵たちが勢ぞろい。クリスティー・ファンとミステリ愛好家に贈るクリスマス・プレゼント≫

正に豪華絢爛!嬉しいですね。
おさめられている作品は、
『チョコレートの箱』/『クリスマスの悲劇』/『クィン氏登場』/『バグダッドの大櫃の謎』/『牧師
の娘』/『プリマス行き急行列車』/『ポリェンサ海岸の事件』/『教会で死んだ男』/『狩人荘の怪事
件』/『世界の果て』/『エドワード・ロビンソンは男なのだ』/『クリスマスの冒険』

タイトルを見ると、読んだことがない? 読んだのに忘れている?・・・・らしき作品がいくつか・・・。
いかにも”クリスマス”にぴったりのカバーと共に、必読の一冊です。

※ 『にぎやかな眠り【新版】 シャーロット・マクラウド

創元推理文庫 2015年10月30日発売

【内容概略】
≪農業大学があることくらいが特徴の田舎町バラクラヴァに、今年もクリスマスがやってきた。町をあげ
ての盛大な浮かれ騒ぎを見に、人々が大勢押し寄せる季節が。毎年の喧噪に業を煮やした大学教授のシャ
ンディは、自らも派手なイルミネーションを設置して妨害を試みるが、それが事件を招いてしまう。留守
中の自宅で、友人の妻が変死していたのだ! アガサ賞生涯功労賞作家が贈る、万人に愛された傑作ミステ
リ〈シャンディ教授〉シリーズ第1作! ≫

つい先日もシャンディ教授を読み直していたばかりです。
田舎町のまったりした風物、あまりどぎつくないストーリーが割と気に入っています。

※ 『クリスマスの朝に(キャンピオン氏の事件簿3)』マージョリー・アリンガム

創元推理文庫 2016年11月30日発売

【内容概略】
≪小学校時代の同級生ピーターズが病死したという新聞広告を見たわたし、アルバート・キャンピオン。
卑劣ないじめっ子を葬儀で見送ってから半年後、殺人事件の捜査に協力を求められた警察署で見た死体に、
わたしは驚愕する! 本邦初訳の傑作中編「今は亡き豚野郎の事件」に、十数年後の同じ村が舞台の忘れが
たい名作「クリスマスの朝に」、アガサ・クリスティによる著者への心温まる追悼文を併録する、巨匠ア
リンガムの第三作品集。 ≫

大分昔に読んだ作品ですが、全く記憶から抜け落ちていました。
キャンピオンのシリーズも随分昔に読んでいたのですが、この頃時々再読しているところです。

今作は、シーズンでもあり、丁度いい機会なので久々の再読をしようと思います。

他にもクリスマス関連、季節物の作品は色々あるのですが、時期的にタイミングが合えば追加で書こう
かと・・・(間に合わないかな?)






(source : 早川書房、創元社 & etc.)









クリスマス・シーズンに読みたいミステリ

2024-12-18 | ブックレヴュー&情報
あっと言う間に今年も又このシーズンになりました。

毎年この時期になるとクリスマスに関連するミステリを読みたくなりますね。
過去何度かご紹介してきましたが、今年も再び・・・・。

※ 『サンタクロースの贈り物』クリスマスXミステリーアンソロジー

河出文庫 2021年11月5日発売

【内容概略】
≪クリスマスを舞台にした国内外のミステリー13篇を収めた傑作アンソロジー。ドイル、クリス
ティ、シムノン、E・クイーン……世界の名探偵を1冊で楽しめる最高のクリスマスプレゼント。 ≫

「青いガーネット」コナン・ドイル
「警官と賛美歌」O・ヘンリー
「飛ぶ星」チェスタトン
「クリスマスの悲劇」アガサ・クリスティ
「児童聖歌隊員の証言」ジョルジュ・シムノン
「クリスマスと人形」エラリー・クイーン
「クリスマスに帰る」ジョン・コリア
「死んでもCM」戸板康二
「サンタクロースの贈物」加田伶太郎
「クリスマスイブの出来事」星新一
「メリイ・クリスマス」山川方夫
「マッチ売り」半村良
「最後のクリスマス」筒井康隆

何という贅沢で嬉しい作品でしょう!!
既によく知られた作品や、初めての作品も含め、どの作品も魅力的で この時期にぴったりの贅沢な
内容です。

※ 『ハイランド・クリスマス』 M.C.ビートン

文芸社 2020年11月1日発売

【内容概略】
≪英国で大人気のミステリー、『ヘイミッシュ・マクベス巡査』シリーズの番外編。
本書ではミステリーには必須の残酷な事件や恐ろしい出来事は何一つ起らず、猫が一匹行方不明になり、
クリスマス・ツリーが盗まれるだけ、しかも、ちょっと愉快なオチのついたハッピー・エンディング・
ストーリー。≫

この作品は、以前シリーズ一作目の『ゴシップ屋の死』をご紹介した時に付属(?)でご紹介した作品
です。
あれやこれやにまぎれ未だ読めずにいましたので、是非取り掛かりたいと思っています。
気分転換にも良さそうです。

※ 『聖夜に見つけた奇跡』 ペニー・ジョーダン他

mirabooks 2024年11月13日発売

【内容概略】
≪北風のなかマリアンは赤ん坊を抱え、荒れた屋敷を訪れた。
行き場がない自分を家政婦として雇ってほしいと頼むものの、氷のような瞳の主人は、一夜の滞在しか
許さない。
けれど、彼女には秘めた目的があって―─19世紀英国の名作『旅路の果てに』。
心の離れた夫がいるベネチアで再び愛に巡り会う『恋に落ちたマリア』。
ボストン行き列車で起きた奇跡に涙する『忘れえぬクリスマス』の3篇を収録。 ≫

純白の夜、愛の魔法が舞い降りて―― ペニー・ジョーダンほか、豪華作家陣が贈る珠玉のクリスマス・
アンソロジー!

この作品はミステリのジャンルには入らないのかもしれませんが、いかにもこのシーズンにぴったりの
内容ですので、たまにはこの様な作品も読んでみようかと。



・・・・to be continued です(多分)




(source ; 河出書房、文芸社、ハーパーコリンズ・ジャパン & etc.)