The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

グラナダ版 ”ボヘミアの醜聞” - (1)

2015-02-02 |  ∟グラナダ版SH
ー A Scandal of Bohemia (グラナダ版):(1)ー
(1984年制作)




A Scandal of BelgraviaのBehind the Scenesを始めていたら 突然グラナダ版
に心がワープしましたので、触れてみようかと思い立ちました。
なので、Behind the Scenes途中ですが グラナダ版 A Scandal of Bohemia
”ボヘミアの醜聞”を先に書いてみようと思います。

グラナダ版は随分昔から何度も放映を見ていたのですが、最近又度々再放映され
る様になり、見直す機会が増えました。グラナダ版に関しては、最初から吹替え版
で見ていたし 露口茂さんの声、雰囲気が非常に合っていた様な感じがあり すっ
かり馴染んでいましたので吹き替え版を好まない私も好きでした。

が、最近は字幕版で放映される機会も多く、ジェレミー・ブレットの品のある落ち着
いた声のシャーロック・ホームズは又格別です。 何より英国アクセントフェチの私
には本当に嬉しい事です。

グラナダ版は正典と忠実に踏襲し、雰囲気、セリフも殆どそのままに描かれて
います。
BBC版にどっぷり嵌ってしまってはいるものの グラナダ版の良さを改めて再確認
する事が出来、又BBC版との類似点、相違点を発見する楽しみも出来ました。


さて、前置きが長くなりましたが、「ボヘミアの醜聞」の大雑把なあらすじです。

グラナダ版第一作(実際 には撮影は4作目だったそうです)の記念すべき 
”A Scandal of Bohemia”は 唯一SHを出し抜いた女性として描かれる 
アイりーン・アドラーの物語です。
(アイリーネ、エレーナと表現される場合もありますが、今回はアイリーンで統一
しました。)



ジョン・ワトソン役は初代のデヴィッド・バーク。
ジェレミー・ブレットも、後年の猛禽類の様な鋭さは無く 若く、美しいです。



冒頭はアイリーンの屋敷に侵入した盗賊の場面から・・
何かを探しているらしい盗賊2人はアイリーンの銃で撃退させられます。

一方田舎での休暇を終えて221B に戻って来たJWはSHを見てコカインかモル
ヒネを飲用していたのではないかと疑い引き出しを確認します。



そんなワトソンに、「7%のコカイン溶液は有益だ」と心配させ、「平穏等死も同然」、
「名声など必要ない」等と言いながら、上機嫌なSHは受け取った手紙に興味を惹
かれていました。
手紙がボヘミア製の上質紙が使われている事等から 書いた人物がやんごとない
身分である事を推察。

そこへ訪ねて来たクラム伯爵を名乗る高貴な身分らしき人物(黒いマスクで顔を隠
しています)のボヘミア国の危機であると言う依頼内容を聞きますが、すぐにこの依
頼人自身がボヘミア国王自身である事を見ぬきます。




↑ この国王はパジェット版挿絵と全く同じです。

国王の依頼は、以前交際があったアイリーンが二人で撮った写真を国王の婚約発
表時に送りつけると言って来た、そうなれば国家を揺るがすスキャンダルとなり
結婚が破談になってしまうので何とかその写真を取り戻して欲しいと言うものでした。


↑ これが問題の写真。

(正典には無かった 国王がアイリーンと過ごした日々を回想するシーンも描かれて
 いました。)

アイリーン・アドラーとはアメリカ生まれの今は引退している有名なオペラ歌手にし
て 世紀の美女。 SHは知らない!と、すぐに人名事典で検索。

兎に角婚約発表まであと3日しかないと焦る皇太子に、「任せとけ」とSH.

その後、馬丁に変装したSHはアイリーンの屋敷ブライオニ荘に偵察に入ります。
(馬丁の変装は見事ですし、メイクを落とすSHは美しいです)


↑ 馬丁に変装。(全く別人に見えます)


↑ その後メイクを落とした姿。(香水の様なものを付けているみたいな・・・)



長くなりそうなので 2回に分けます。



次回後半部分に続けます。


グラナダ版 ”ボヘミアの醜聞” ー (2)

『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index

※ もう少し丁寧に書き直した修正分がありますので、下記をご参照下さいませ。
グラナダ版『ボヘミアの醜聞』再掲 :(1)